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庭の餌台に来る野鳥とリス
家の庭に来る様々な野鳥、キツツキ用の餌、リスを防ぐための仕掛けが付いた餌台が売られていること、ガソリンの高騰と大量輸送機関利用率の増加、ガソリン泥棒、賞金稼ぎについて。
アンカー須磨佳津江さん:今日は、ワシントンから山崎一民さんです。山崎さん。
はい。
アンカー:よろしくお願いします。
いいえ。こちらこそよろしく。
アンカー:今日のワシントンは、どんなお天気で、どのくらいの気温ですか。
まず、いつものように聞かれる前に日にちを確認しますが(笑)、20日の午前11時12、13分というところです。
アンカー:はい。ありがとうございます。
いいえ。曇っておりましてね、朝まで雨が降っておりました。今の気温は12、13度となっています。
アンカー:けっこうヒヤッとしますね。
ええ。もう初夏といえるシーズンですけれどね、今年はどういうわけか雨が多くて、雨の降る日は気温が下がり、どうも不安定な日がこの1、2週間続いています。
アンカー:一日一日天候も気温も、ずいぶん変わっているんですか。
そうですね。今週の予報を見てみましても、後半のほうは最高気温が26、27度となっています。だけれど、今日、明日、明後日ぐらいまでは、最高気温でも17、18度ということですから、結構寒暖の差があるということですね。
アンカー:爽やかな気候だといいんですけれどねえ。
緑が新緑できれいな季節なんでね、気持ちのいい日も時々あるんですけれど、そういう日がなかなか続かないんです。
アンカー:そうなんですか。緑はきれいで、花が咲いて、鳥は鳴いてという季節ですものね。
うちも野鳥のために餌台を設けていまして。ここはワシントンの郊外、メリーランドの住宅街ですけれども、野鳥が結構多いんですね。
アンカー:ああ、そうですか。
ええ。私もそんなに、いろいろな種類を知っているわけではありませんけれども、スズメとかホオジロとか、ヒワとか、キツツキなんかも来まして、それから青い色をしたブルージェ(Blue Jay、アオカケス)というカケスだと思いますが。
アンカー:ブルージェというんですか。
ええ。ブルージェというんですが、これは非常に大きくて、時々つがいで飛んできては庭で餌をあさっていますけれど。
アンカー:いろんな種類が来るんですね。
ええ。この餌台が手の込んだものが多くて。私のところは3つ餌台を持っていまして、、、
アンカー:広い庭なんですか。
いや、まあまあ。そんな広くないですけれど。鳥の種類によって食べる餌が違うんですね。
アンカー:例えば?
例えばキツツキは、独特の練り歯磨きのような、練った状態の餌を長いくちばしで食べるんですね。そのために、下駄のような木を2枚重ね合わせて、真ん中に少しスペースがあって、そこにそういうものを塗っておくと、飛んで来てその隙間にくちばしを入れて食べるんです。これは他の鳥は食べないですね。どういうわけかキツツキだけが食べます。
アンカー:へえ。キツツキ用の餌として売っているんですか。
そうです。
アンカー:まあ。
それから、こっちではゴールド・フィンチ(Goldfinch)といっていますけれど、まあヒワですね。カナリヤのような色をした、きれいな小鳥がいるんです。これもまた餌が独特でしてね。この鳥は非常にかわいいので、窓のすぐ外に餌台を吊るしておきます。そうしますと、とっかえひっかえ飛んで来ては、そこで食べて飛んでいくのがよく見えるんです。
アンカー:鳥ごとの餌が、それぞれ別に売られているんですか。
そうです。
アンカー:まあ。。。本当に鳥との暮らしというのが、当たり前の地域なんですね。
まあ(笑)いろいろな鳥が食べる餌という、ポピュラーな餌もありまして、それは大きな筒状の餌台に入れています。この筒は直径10cmぐらい、高さ30、40cmなんですけれど、下のほうに穴が3つぐらい開いていまして、そこに鳥が頭を突っ込んで餌をついばむわけです。
この下に、お皿のような鳥が乗る丸い台が付いているんですね。鳥は軽いですから、飛んで来ては、その台にちょんと乗って餌を食べるんです。
ところが、この台が実はくせものでして、この台がなぜ付いているかというと、基本的には鳥のために付いているんじゃなくて、リス退治のために付いているんですね。
アンカー:リス退治?
ええ。リスは鳥の餌が好きで、取りに来るんです。リスが丸い台に乗りますと、リスは重いですから、体重でその台が下がるんですね。そうすると、さっき言った穴のところが閉まって、餌が食べられないような仕掛けになっているんです。
この辺りは郊外ですから、特にリスが多いんです。私どもの家にも裏の家との境に大きな木があって、そこにリスが巣を持っているんです。このリスが来ては食べようとするんです。最初は何回もトライしていたんですけれども、失敗して今は諦めました。そういうことで、リス退治用の仕掛けが付いている鳥の餌台というのも、いろんな種類が売られております。
アンカー:まあ、日本とはずいぶん違いますよね。
ええ、まあ、それだけ野生が豊富で、野鳥やリスなんかが多いものですから。目を楽しませてくれます。
アンカー:何を売っているかで、その地域の暮らしが出るものですね。鳥の餌がその例なわけですね。
そうですね(笑)
アンカー:なんか春らしい話題を聞きましたけれど。
いえ、とんでもないです。
アンカー:そういう風景を聞きますとね、とってものんびりした感じがするんですが、アメリカ経済は、そんなにのんびりしていませんよね。
ええもう(笑)
よくご存知のように、景気後退じゃないかとかですね、いろいろ言われています。特に、庶民の生活を直撃しているのは、ガソリン代の値上がりなんですね。ガソリン代は、今年に入ってから毎月史上最高値を更新しています。日本のことは忘れましたけれど、アメリカの場合はガソリンが3種類売っています。
アンカー:3種類?
ええ。呼び方はいろいろありますけれど、レギュラーとミドル、プレミアムという3種類がございます。レギュラーが一番安く、ミドルがその中間、プレミアムが一番高いわけです。
アンカー:ああ、3種類。日本だと2種類ですよね。
たしか2種類でしたよね。
アンカー:ええ。
今はもう、このプレミアムが1ガロン、およそ3.8リットルぐらいですけれども、一番最高級のガソリンが1ガロンあたり4ドルという時代に入っています。為替レートによりますけれども、大雑把に言って1リットルが100円から105円ぐらいです。
アンカー:日本でそんな値段だったら、殺到しますよ。
なんか日本では、もう160、170円ですか。
アンカー:もう160円ぐらいになっちゃいましたね。高くなりました。
そうですか。そういう意味では安いんですが、歴史的にみれば、私どもがここに来たのは今回11年前でしたけれども、その時はプレミアムでも2ドル台でしたから。
アンカー:つまり倍になったということですか。
もう過去10年間で倍になりました。しかも倍になったのが、ここ数ヶ月という非常に限られた間でした。景気自体が落ち込んでいる中で、ガソリン代が上がりして、ご存知のように食品代も上がっているので家計を直撃しています。いろいろな世論調査がありますけれども、だいたい国民の7割以上が、ガソリン代の高騰によって生活が苦しくなっているという窮状を訴えているわけです。
アンカー:ガソリン代が上がると、輸送費もありまして、他の値段も上がってきますものね。どんどん影響してね。
影響しちゃうわけですよね。そういうことで、それぞれ皆困っていて、高いプレミアムの売れ行きが減って、安いレギュラーの売れ行きが増えています。アメリカ人は建国以来、自助精神が旺盛といいますか、何か事があると自衛策をいろいろ講じるわけですね。そういう意味で、安いガソリンを買ったり、通勤にも自転車を使ったりしています。
それから、アメリカはほとんど無かったのですけれども、最近、ワシントンの街中でバイクで通勤している人を見かけるようになりました。なるべく車を使わないようにしています。
アメリカは大量輸送機関というものが、あまり発達していません。JRに匹敵するアムトラック(Amtrak、全米鉄道旅客輸送公社)というのが各地にありますけれども、走っている駅が限られているし、本数は少ないしで。日本のような私鉄が無くて、電車も少なく、バスはありますけれども時間通り来なくて、サービスが悪いですから、要するに大量輸送機関になかなか頼れないわけです。
アンカー:車社会でしたよねえ。
ええ。世界的に有名な車社会ですから、一旦ガソリン代が上がると、足を奪われてしまうということもあります。
それでも大量輸送機関に頼ろうということで、最近はバスの利用が増えていますし、大都市では通勤用に郊外の住宅地に、何本か列車が走るようになっているんですけれども、この郊外電車の利用率も増えています。だいたい大都市部の統計を見ると、今年の1月から4月の間に、バスと郊外電車の利用率が25%から30%ぐらい上がっているんです。
アンカー:そうですか。そちらがこれから充実していけば、いいのにと思いますけれど。
そういう声は前からあるんだけれども、なかなか実行に移されません。
それから、世知辛い世の中になってきますと、一つはガソリン泥棒というのが最近は増えています。
こちらは、セルフサービスでやるスタンドがほとんどなんですけれども、だいたいガソリンを入れてから、スタンドのオフィスに行ってレジでお金を払います。そこでは、ガソリンのポンプの順番に番号が振ってあって、どこのポンプを使ったというのが判るようになっていますので、そこで幾らと言ってくれて、お金を払うというスタイルなんです。
ですから、ガソリンを入れたまま、お金を払わないで逃げちゃうという泥棒が増えていましてね。
それと、最近特に問題になっているのが、止まっている車のガソリンタンクから、ガソリンを抜いちゃって持ち逃げするという泥棒ですね。
アンカー:でも、危なくないですか。日本でも発火するという、、、
いや、危なくないです。その蓋が開けば、タンクか何かにガソリンを吸い取って、すぐ逃げちゃうわけですね。そのために、各自動車会社がガソリンを入れるところの蓋に掛ける鍵を急遽開発しまして、車種ごとに鍵を作って販売しました。これがまた大変なブームを呼んで「ガソリン泥棒に遭わないように、鍵を掛けましょう」というのがニュースになっていました。
アンカー:本当に、世知辛い時代ですよねえ。
ええ。それからもう一つ。これはガソリン代の値上がりだけが理由ではありませんけれども、警察に犯罪に関する情報を垂れ込む、情報通報者が非常に増えているそうです。これは例えば、怪しい場面を見たとか、誰かを集団暴行している現場を見たとか、犯罪に関する情報を提供して、それが捜査に役立ったり、最終的に検挙に繋がったりということになると、警察から賞金が出るんですね。
アンカー:はあ。
この情報提供のシステムというのは全米に広がっていまして、電話でやるようになっているんですけれども、この提供ラインがパンクしそうになっているわけです。
アンカー:それはまあ、もちろん情報は提供したほうがいいと思うんですが、自分の収入目的だと、ちょっと間違いが起こりそうですね。
ですから、いろいろな問題が生じるわけです。情報提供の結果にいろいろなランクがあって、州によっても違いますけれど、だいたい50ドルから1000ドルぐらいまで賞金が出るんです。それを繰り返しやっているような貧困層も出てきていて、これが大きなニュースになってきております。
アンカー:いろいろな値段の高騰で、思いがけないところにも影響が出てきているということですね。
そうですね。
アンカー:なんか時代がいい方向に行ってくれないかなと、日本も同じように経済的には、あまりいい状況でないものですから思いますね。
車社会ということでね、最後に一つ分りやすい例を挙げさせて頂くと、私が新聞社の特派員をやっていた80年代の初めに、両親がこちらに来ました。初めてアメリカに来たんですけれどね。私の親父というのは大変なヘビースモーカーで、タバコが無いと大変だったんですが、タバコを買いに行くにもマイカーを運転しないと買いに行けないわけですよね。
アンカー:はい。
「なんだアメリカっていうのは、タバコ買いに行くのにも、自分で車運転するのか!」と言って、頭にきていましたけれど(笑)基本的にそういう社会ですよね。
アンカー:そうですよね(笑)ありがとうございました。
いいえ、どうも失礼しました。
21日放送アメリカ・ワシントンから山崎一民さんのレポート
アンカー須磨佳津江さん:今日は、ワシントンから山崎一民さんです。山崎さん。
はい。
アンカー:よろしくお願いします。
いいえ。こちらこそよろしく。
アンカー:今日のワシントンは、どんなお天気で、どのくらいの気温ですか。
まず、いつものように聞かれる前に日にちを確認しますが(笑)、20日の午前11時12、13分というところです。
アンカー:はい。ありがとうございます。
いいえ。曇っておりましてね、朝まで雨が降っておりました。今の気温は12、13度となっています。
アンカー:けっこうヒヤッとしますね。
ええ。もう初夏といえるシーズンですけれどね、今年はどういうわけか雨が多くて、雨の降る日は気温が下がり、どうも不安定な日がこの1、2週間続いています。
アンカー:一日一日天候も気温も、ずいぶん変わっているんですか。
そうですね。今週の予報を見てみましても、後半のほうは最高気温が26、27度となっています。だけれど、今日、明日、明後日ぐらいまでは、最高気温でも17、18度ということですから、結構寒暖の差があるということですね。
アンカー:爽やかな気候だといいんですけれどねえ。
緑が新緑できれいな季節なんでね、気持ちのいい日も時々あるんですけれど、そういう日がなかなか続かないんです。
アンカー:そうなんですか。緑はきれいで、花が咲いて、鳥は鳴いてという季節ですものね。
うちも野鳥のために餌台を設けていまして。ここはワシントンの郊外、メリーランドの住宅街ですけれども、野鳥が結構多いんですね。
アンカー:ああ、そうですか。
ええ。私もそんなに、いろいろな種類を知っているわけではありませんけれども、スズメとかホオジロとか、ヒワとか、キツツキなんかも来まして、それから青い色をしたブルージェ(Blue Jay、アオカケス)というカケスだと思いますが。
アンカー:ブルージェというんですか。
ええ。ブルージェというんですが、これは非常に大きくて、時々つがいで飛んできては庭で餌をあさっていますけれど。
アンカー:いろんな種類が来るんですね。
ええ。この餌台が手の込んだものが多くて。私のところは3つ餌台を持っていまして、、、
アンカー:広い庭なんですか。
いや、まあまあ。そんな広くないですけれど。鳥の種類によって食べる餌が違うんですね。
アンカー:例えば?
例えばキツツキは、独特の練り歯磨きのような、練った状態の餌を長いくちばしで食べるんですね。そのために、下駄のような木を2枚重ね合わせて、真ん中に少しスペースがあって、そこにそういうものを塗っておくと、飛んで来てその隙間にくちばしを入れて食べるんです。これは他の鳥は食べないですね。どういうわけかキツツキだけが食べます。
アンカー:へえ。キツツキ用の餌として売っているんですか。
そうです。
アンカー:まあ。
それから、こっちではゴールド・フィンチ(Goldfinch)といっていますけれど、まあヒワですね。カナリヤのような色をした、きれいな小鳥がいるんです。これもまた餌が独特でしてね。この鳥は非常にかわいいので、窓のすぐ外に餌台を吊るしておきます。そうしますと、とっかえひっかえ飛んで来ては、そこで食べて飛んでいくのがよく見えるんです。
アンカー:鳥ごとの餌が、それぞれ別に売られているんですか。
そうです。
アンカー:まあ。。。本当に鳥との暮らしというのが、当たり前の地域なんですね。
まあ(笑)いろいろな鳥が食べる餌という、ポピュラーな餌もありまして、それは大きな筒状の餌台に入れています。この筒は直径10cmぐらい、高さ30、40cmなんですけれど、下のほうに穴が3つぐらい開いていまして、そこに鳥が頭を突っ込んで餌をついばむわけです。
この下に、お皿のような鳥が乗る丸い台が付いているんですね。鳥は軽いですから、飛んで来ては、その台にちょんと乗って餌を食べるんです。
ところが、この台が実はくせものでして、この台がなぜ付いているかというと、基本的には鳥のために付いているんじゃなくて、リス退治のために付いているんですね。
アンカー:リス退治?
ええ。リスは鳥の餌が好きで、取りに来るんです。リスが丸い台に乗りますと、リスは重いですから、体重でその台が下がるんですね。そうすると、さっき言った穴のところが閉まって、餌が食べられないような仕掛けになっているんです。
この辺りは郊外ですから、特にリスが多いんです。私どもの家にも裏の家との境に大きな木があって、そこにリスが巣を持っているんです。このリスが来ては食べようとするんです。最初は何回もトライしていたんですけれども、失敗して今は諦めました。そういうことで、リス退治用の仕掛けが付いている鳥の餌台というのも、いろんな種類が売られております。
アンカー:まあ、日本とはずいぶん違いますよね。
ええ、まあ、それだけ野生が豊富で、野鳥やリスなんかが多いものですから。目を楽しませてくれます。
アンカー:何を売っているかで、その地域の暮らしが出るものですね。鳥の餌がその例なわけですね。
そうですね(笑)
アンカー:なんか春らしい話題を聞きましたけれど。
いえ、とんでもないです。
アンカー:そういう風景を聞きますとね、とってものんびりした感じがするんですが、アメリカ経済は、そんなにのんびりしていませんよね。
ええもう(笑)
よくご存知のように、景気後退じゃないかとかですね、いろいろ言われています。特に、庶民の生活を直撃しているのは、ガソリン代の値上がりなんですね。ガソリン代は、今年に入ってから毎月史上最高値を更新しています。日本のことは忘れましたけれど、アメリカの場合はガソリンが3種類売っています。
アンカー:3種類?
ええ。呼び方はいろいろありますけれど、レギュラーとミドル、プレミアムという3種類がございます。レギュラーが一番安く、ミドルがその中間、プレミアムが一番高いわけです。
アンカー:ああ、3種類。日本だと2種類ですよね。
たしか2種類でしたよね。
アンカー:ええ。
今はもう、このプレミアムが1ガロン、およそ3.8リットルぐらいですけれども、一番最高級のガソリンが1ガロンあたり4ドルという時代に入っています。為替レートによりますけれども、大雑把に言って1リットルが100円から105円ぐらいです。
アンカー:日本でそんな値段だったら、殺到しますよ。
なんか日本では、もう160、170円ですか。
アンカー:もう160円ぐらいになっちゃいましたね。高くなりました。
そうですか。そういう意味では安いんですが、歴史的にみれば、私どもがここに来たのは今回11年前でしたけれども、その時はプレミアムでも2ドル台でしたから。
アンカー:つまり倍になったということですか。
もう過去10年間で倍になりました。しかも倍になったのが、ここ数ヶ月という非常に限られた間でした。景気自体が落ち込んでいる中で、ガソリン代が上がりして、ご存知のように食品代も上がっているので家計を直撃しています。いろいろな世論調査がありますけれども、だいたい国民の7割以上が、ガソリン代の高騰によって生活が苦しくなっているという窮状を訴えているわけです。
アンカー:ガソリン代が上がると、輸送費もありまして、他の値段も上がってきますものね。どんどん影響してね。
影響しちゃうわけですよね。そういうことで、それぞれ皆困っていて、高いプレミアムの売れ行きが減って、安いレギュラーの売れ行きが増えています。アメリカ人は建国以来、自助精神が旺盛といいますか、何か事があると自衛策をいろいろ講じるわけですね。そういう意味で、安いガソリンを買ったり、通勤にも自転車を使ったりしています。
それから、アメリカはほとんど無かったのですけれども、最近、ワシントンの街中でバイクで通勤している人を見かけるようになりました。なるべく車を使わないようにしています。
アメリカは大量輸送機関というものが、あまり発達していません。JRに匹敵するアムトラック(Amtrak、全米鉄道旅客輸送公社)というのが各地にありますけれども、走っている駅が限られているし、本数は少ないしで。日本のような私鉄が無くて、電車も少なく、バスはありますけれども時間通り来なくて、サービスが悪いですから、要するに大量輸送機関になかなか頼れないわけです。
アンカー:車社会でしたよねえ。
ええ。世界的に有名な車社会ですから、一旦ガソリン代が上がると、足を奪われてしまうということもあります。
それでも大量輸送機関に頼ろうということで、最近はバスの利用が増えていますし、大都市では通勤用に郊外の住宅地に、何本か列車が走るようになっているんですけれども、この郊外電車の利用率も増えています。だいたい大都市部の統計を見ると、今年の1月から4月の間に、バスと郊外電車の利用率が25%から30%ぐらい上がっているんです。
アンカー:そうですか。そちらがこれから充実していけば、いいのにと思いますけれど。
そういう声は前からあるんだけれども、なかなか実行に移されません。
それから、世知辛い世の中になってきますと、一つはガソリン泥棒というのが最近は増えています。
こちらは、セルフサービスでやるスタンドがほとんどなんですけれども、だいたいガソリンを入れてから、スタンドのオフィスに行ってレジでお金を払います。そこでは、ガソリンのポンプの順番に番号が振ってあって、どこのポンプを使ったというのが判るようになっていますので、そこで幾らと言ってくれて、お金を払うというスタイルなんです。
ですから、ガソリンを入れたまま、お金を払わないで逃げちゃうという泥棒が増えていましてね。
それと、最近特に問題になっているのが、止まっている車のガソリンタンクから、ガソリンを抜いちゃって持ち逃げするという泥棒ですね。
アンカー:でも、危なくないですか。日本でも発火するという、、、
いや、危なくないです。その蓋が開けば、タンクか何かにガソリンを吸い取って、すぐ逃げちゃうわけですね。そのために、各自動車会社がガソリンを入れるところの蓋に掛ける鍵を急遽開発しまして、車種ごとに鍵を作って販売しました。これがまた大変なブームを呼んで「ガソリン泥棒に遭わないように、鍵を掛けましょう」というのがニュースになっていました。
アンカー:本当に、世知辛い時代ですよねえ。
ええ。それからもう一つ。これはガソリン代の値上がりだけが理由ではありませんけれども、警察に犯罪に関する情報を垂れ込む、情報通報者が非常に増えているそうです。これは例えば、怪しい場面を見たとか、誰かを集団暴行している現場を見たとか、犯罪に関する情報を提供して、それが捜査に役立ったり、最終的に検挙に繋がったりということになると、警察から賞金が出るんですね。
アンカー:はあ。
この情報提供のシステムというのは全米に広がっていまして、電話でやるようになっているんですけれども、この提供ラインがパンクしそうになっているわけです。
アンカー:それはまあ、もちろん情報は提供したほうがいいと思うんですが、自分の収入目的だと、ちょっと間違いが起こりそうですね。
ですから、いろいろな問題が生じるわけです。情報提供の結果にいろいろなランクがあって、州によっても違いますけれど、だいたい50ドルから1000ドルぐらいまで賞金が出るんです。それを繰り返しやっているような貧困層も出てきていて、これが大きなニュースになってきております。
アンカー:いろいろな値段の高騰で、思いがけないところにも影響が出てきているということですね。
そうですね。
アンカー:なんか時代がいい方向に行ってくれないかなと、日本も同じように経済的には、あまりいい状況でないものですから思いますね。
車社会ということでね、最後に一つ分りやすい例を挙げさせて頂くと、私が新聞社の特派員をやっていた80年代の初めに、両親がこちらに来ました。初めてアメリカに来たんですけれどね。私の親父というのは大変なヘビースモーカーで、タバコが無いと大変だったんですが、タバコを買いに行くにもマイカーを運転しないと買いに行けないわけですよね。
アンカー:はい。
「なんだアメリカっていうのは、タバコ買いに行くのにも、自分で車運転するのか!」と言って、頭にきていましたけれど(笑)基本的にそういう社会ですよね。
アンカー:そうですよね(笑)ありがとうございました。
いいえ、どうも失礼しました。
21日放送アメリカ・ワシントンから山崎一民さんのレポート
- 私は鳥のお話が面白かったです。須磨アンカーもちょっと羨ましそうだった気がします。リスなんかは動物園にでも行かないと見られませんから。キツツキまで飛んで来るとは、森が残っているということでしょうかね。まあ、車社会というのは不便そうですが。(編者)
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