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上海市がすすめる食の安全

中国の上海市が発表する農産物優良品質食品ブランドのねらい、市場(いちば)の標準化計画で行なわれていること、市場に関するインターネットの情報でユニークだと感じたことについて。

中国の食の問題はいろいろなメディアでも取り上げられていて注目されている。そんな中、上海では12月4日に2007年上海農産物優良品質食品ブランドというのが発表された。この活動は2005年から3回目となる。上海市民が安心して安全な食品を選ぶことができる市場作りを目的として肉や野菜、水産品、油、大豆製品などの8つの食品部門から65の生産業者が選出された。選ばれた業者は安心して食べられるという上海市のお墨付きを得たといえる。ここ数年食の安全は上海、中国でも非常に重要な問題となっている。その主な原因は安全ではない食品による中毒などの事故が後を絶たないからである。そのためこのブランドの発表に市民はかなり関心を寄せている。

昨年2006年は中国で4大食品事故というものがあり、そのうち1件が実は上海で起こったものだった。これは、養殖カレイの病気の発生を抑えるために使われていた薬が魚に大量に残留していることが判明し、この薬は発がん性、がんを誘発する恐れがあると発表されたため一切販売が停止されたという事件であった。この事件はメディアが報道して世論が盛り上がった。メディアでも「何でも食べられる時代から、何もかもが安心して食べられない時代になってしまった」というような論調となっていた。

また、上海市の食品業管理システムが不十分だったという批判もあった。それを受けて上海市の食品業管理所というところが、市民の台所である市場にメスを入れることにした。このプロジェクトは上海市場標準化計画とよばれ2005年から始っていたものだけれども、2006年からさらに強化されることになって市場の環境整備を年間300件行なった。この環境整備によって主に衛生面の強化や未然事故を防ぐために食品の供給ルートの明確化を行なった。今年は新たに200件の市場が整備され、2005年から数えて600ヶ所の市場が新しく生まれ変わった。

このプロジェクトは優良品質食品ブランドの発表とも関連がある。優良品質食品ブランドが発表されたのも、市民が安心できるブランドを積極的に発表することで、市場の中から供給ルートが不明な悪質な業者による低品質食品を市場から締め出すというねらいがあった。その活動によって、今年は市場での安全食品ブランドの市場占有率が90%を超えたとされる。

上海でも大手の近代化されたスーパーが進出しており、日本のようなパックに入った清潔な野菜も売られていはいるのだけれども、一般の市民は朝市場に行き泥のついた野菜を手にとって、匂いをかいで確かめて買って帰るというのが習慣である。このため市場の安全が非常に重要視されている。この改革によって市民が安全に食品を手に入れられるようになったそうである。今年は上海では大きな食品事故は起こっていないという現状である。

また、上海市では積極的に市場に関する情報をインターネットでも流している。ユニークだと感じたのは、このインターネットのサイトで生きたニワトリが購入できる市場を地図で紹介していることだ。上海ではニワトリを生きたまま買う。市場で何羽かの生きたニワトリの中から健康そうな鳥を選んで、そのニワトリを処理してもらって買うという習慣がある。
8日放送中国・上海から板屋美幸さんのレポート

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