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エタノール燃料の長所と短所
イッペーの花、日本人移民100周年行事の準備、ラジオ体操などの発表や展示会、ブラジルの歴史の中における日本人移民、アマゾンの森林伐採、エタノール燃料の長所と短所について。
アンカー明石勇さん:では、この時間はワールドネットワークです。今夜はブラジルの渡辺美枝ラウラさんが電話に出ております。ラウラさん。
はい。こんばんわー。
アンカー:お、こんばんわって仰って頂けました。そちらは時差からいくと、、、
12時間違います。
アンカー:11時間?
12時間の時間差です。
アンカー:あの、サマータイムじゃないですか。
今はこちらは秋ですので、サマータイムは12月からです。
アンカー:ああ、そういうことですかあ。
はい(笑)
アンカー:いや、どうもね、ちょうど日本と正反対の側なので。
そうですね。
アンカー:そうしますと、東京は梅雨に入っているんですけれども、そちらの季節はこれから冬になっていくわけですね。
そうですね。もう少しで秋が終わりますので、冬が近付いてきました。秋なんですけれど、こちらの最高気温は日中は20度ぐらいなんです。
アンカー:ほー、ちょうどいいですね。
そうですね。過ごしやすいです。でも空気がとても乾燥していまして、風邪をひきやすくなりました。
アンカー:ああ、そうなんですか。
はい。こちらでは、この季節になりますとブラジルを代表する花がありまして、それがイッペー(Ipê、Tabebuia)の花というんです。このお花は2色ありまして、まっ黄色と濃い紫の2種類なんです。
アンカー:これは草花じゃなくて木ですか。
はい。大きな木になります。桜と同じように大きくなりまして、葉っぱが無くて花だけが咲いているので、とても綺麗なんです。
アンカー:そうでしょうね。
はい。
アンカー:これはやっぱりブラジルを代表する、ブラジルの方々は「国の花」みたいな感じでいらっしゃるんですね。
そうですね。桜は日本の花というのと同じように、こちらではイッペーがブラジルを代表する花なんです。
アンカー:そうですか。黄色と紫というのも、また美しいですね。
そうですね。黄色が一番綺麗で、花が散ったら黄色いじゅうたんのようになります。とても綺麗です。
アンカー:ふーん。そうですね。
こちらでは、いよいよ日本移民100周年まで、あと10日なんです。
アンカー:ああ、もうすぐですね。
あと10日でちょうど。
アンカー:日本からブラジルに移民として渡って行ってから100年経つということですね。
はい。そうです。こちらではいろいろと行事が行われているんですが、正式な式典が21日と22日の2日続けて行われます。
アンカー:はい。
こちらでラジオ体操、健康表現体操、笠踊り、よさこいソーラン、踊り、いろいろなコーラス、剣道などが発表されます。皆今から当日行われる場所で、ずーっと熱心に毎週練習を続けているんです。
アンカー:ほう。じゃあ渡辺さんも?やっているんですか。
そうですね。私も今回参加させて頂くことになりまして、今日これからすぐそちらに向かうんです。
アンカー:あ、これからですか。
そうです。あと2週間後ですので、今日は全体練習があります。これからすぐそちらに向かいます。
アンカー:何をされるんですか。
私はちょっと恥ずかしいんですが、司会のほうを(笑)
アンカー:あ、そうですか。へえ。それはやっぱり日本語でされるんですか。
日本語の訳をしてくれる方がいまして、ポルトガル語と日本語の両方で。
アンカー:そうでしょうね。もう3世、4世、、、
ええ。こちらではもう6世がいるんです。
アンカー:ああ、そうですか。もう6世ぐらいの方は、日本語をお話しになる方は、なかなか少ないのかも知れませんね。
そうですね。難しいですね。それなので、やはり日本語だけでは解らない方が大勢いますので、ポルトガル語も必要ということですね。
アンカー:それにしましてもですね、ラジオ体操?まさかブラジルでラジオ体操なんか、放送でやっていないでしょう。
放送は無いんですが、ラジオ体操協会というのがありまして、こちらでは毎朝7時には皆さんが集まりになられて、体操の練習をしているんです。
アンカー:ほう。
ちゃんとユニホームもありまして(笑)とても綺麗です。
アンカー:そうなんですか。ラジオ体操やるのは、日系の方たちだけですか。
いえ、非日系人の方も健康に良いということで、非日系の方もラジオ体操をしています。
アンカー:そうですか。
はい。様々です。
アンカー:日本では外国から来た方がね、外国人の方が日本のラジオ体操というと、国民全員が知っているわけですよね。あの音楽といい、、、
あー、そうですね。朝早く、たしか6時ごろからですよね。
アンカー:ええ。これをとっても不思議というか、こんな国はどこにもないと、びっくりされるそうですね。
ああ、そうですね(笑)
アンカー:でもブラジルでは日本と同じような普及の仕方が、ある程度しているということなんですね。日系人の方を中心に。
はい。そうです。このようにいろいろな行事が全国各地で行われます。ラジオ体操の他に展示会などもあるんです。ですから、今年はやはり100周年を記念している年だなと思いますね。
アンカー:そうですね。100周年というと、とっても大きな節目になるわけですから、これまでの日系人を振り返る論調というのも盛んなんでしょうね。
そうですね。実は地元にニッケイ新聞というのがありまして、日本語で書いてあるんですね。それで、大きく記事に載っていましたのが、こちらの南米ホールで国際シンポジウムが行われまして、南米の各国の発展に日系人が尽くした貢献が発表されたんです。テーマは「南米における日系人の存在」だったんですね。
アンカー:ほう。
やはり100年前ブラジルでは共和制宣言(1889年)とともに、近代国家への道のりを歩き始めていまして、同じ時期に日本移民の導入が始まりまして、それは国のアイデンティティーの形成に大きな影響を与えたということなんです。
アンカー:ほう。
どのような影響を与えたかというと、日本人の勤勉さ、誠実さ、あと一生懸命なところが大きな影響を与えているのではないかということです。
アンカー:ああ、そうですか。なんかくすぐったい感じもしますけれどね(笑)現在の日本人はそうかなという疑問もありますが。
そうですか(笑)
ですから、日本人移民は日本の近代の歴史の中にあるんですけれども、ブラジルの建国の歴史でもあるということに、皆さんがこのように敬意を示していたそうです。
アンカー:なるほどね。
はい。うれしいことですね。
アンカー:そういうふうに受け取ってくださるというのも、ありがたいことですね。
はい。そうですね。
続きまして、そちらではアマゾンといいますと、、、
アンカー:これはね、今地球温暖化対策という話題が大きく採り上げられていましてね。昨日今日とNHKのテレビでも大々的に採り上げて、エコ社会を考えるという特集を組んでいたんですけれども。
ああ、そうですね。今朝こちらで観ました。
アンカー:そうですか。やっぱりブラジルのアマゾンの原生林の存在というのは、地球にとっては非常に大切だという見方をしていますよね。
そうですね。ところがこちらでは残念ながら、乱伐がずっと続いています。こちらの国立宇宙調査研究所、"INPE"(Instituto Nacional de Pesquisas Espaciais)というんですが、そちらによると4月にアマゾンの森林伐採面積が1123平方kmと報告されたんです。昨年からずっと伐採が増加していまして、今も続いているそうなんです。その報告によりますと、1年前の2007年から今年2008年の4月までの9ヶ月間の伐採面積は5850平方kmで、その1年前の面積に比べましてずっと上回っているんです。
アンカー:そうなんですか。
はい。とても悲しいことなんですが。
アンカー:それだけの勢いで森が失われているということですよね。
そうですね。こちらの環境庁は、これから乾季に入っていきますので、「乾季に入れば伐採がもっと加速するのではないか」ということを警告していました。
アンカー:これは何のために伐採されているんですか。
一つはやはり木材を売るためですよね。あともう一つは牧畜、そして大豆の栽培が増加していますので、それが原因ではないかと語っていました。もちろん(違法な森林伐採の)防止対策というのはされているんですが、このアマゾンのことがいつも新聞に載っていまして、ブラジル全国に不安の声が響き渡っているんですね。
アンカー:これはブラジルという一つの国だけの問題ではなくて、地球規模で考えると、アマゾンの森がどんどん少なくなっていくというのは本当に心配ですよね。
そうですね。
アンカー:最近は石油が非常に高くなってね、そのショックで世界は今、食糧の値段がすごく高くなって「食糧難問題」というのも持ち上がっていましてね。
ありますね。
アンカー:それに石油対策のためのバイオ燃料(サトウキビなど)の作付けで、食料が減っていくんじゃないかという不安も持ち上がっていまして。
そういう不安もありますよね。こちらでもすごく話題になっているんですが、エタノールの燃料がとても話題になっています。こちらの新聞がエタノールの燃料の短所と長所を挙げていたんです。
まずは長所に、エタノールの元であるサトウキビは石油より値段が安いことを挙げています。
第二にサトウキビによるエタノールの生産率はトウモロコシに比べて3割も高いんです。だいたい1万平方mのサトウキビ畑で7000Lのエタノールができるんです。
アンカー:ほう。
そして、第三に車から出る排気ガスがガソリンより地球に優しいことを挙げています。
アンカー:たしかにそうですね。化石燃料ではないので。
科学者によりますと、エタノールは二酸化炭素の排気を75%にも減らすことができるそうなんです。
アンカー:ああ、そうなんですか。
短所としましては、肉類の値上がりを挙げているんです。牛肉、鶏肉、豚肉の値上がりなんです。今まではトウモロコシや大豆を栽培していた農民たちが、サトウキビを栽培するようになりまして、えさの値段が上がると同時に肉の値段も上がるということです。
アンカー:ああ、そういうことですね。人間の食料のほうに栽培の畑がまわっていかなくなったということですね。
はい。そのとおりです。
もう一つの短所は、エタノールの生産に動機を与えることで、森林伐採が増加するのではないかという心配もあるんですね。森が無くなると、そこに生息している生き物も無くなってしまうという恐れもあります。
アンカー:そうですよね。生態系が大きく崩れていくということですよね。
そうですね。やはり大きな問題です。
アンカー:ブラジルでは、ガソリンを使わない車というのはあるんですか。
実はあるんです。こちらでは20数年前からフォードが1980年に初めてエタノール乗用車を生産したんです。
アンカー:ああ、そうですか。じゃあ、実際にアルコールで走る乗用車が走っているわけですね。
走っているんです。現在の乗用車はトータル・フレックス(TotalFlex、フレックス燃料車)といいまして、ガソリンとエタノールを同時に使用できるんです。ですから、ガソリンがもし無くなりましたら、アルコールで動くというふうになっているんです。もっともっと先になりますと、今度はマルチ・フレックス(MultiFlex)といいまして、今度はガソリンとエタノールとGNVガスの3種類を使用できます。ご存知ですかGNVガス。
アンカー:GNV。どういう?
これはポルトガル語で"Gás Natural Veicular(天然ガス自動車)"というんです。この3種類の燃料が使用できるんです。
アンカー:ほう。だいたい値段はどのぐらいのもんですか。
今ガソリンが1Lが150円で、エタノールが90円なんです。大きな差ですよね。
アンカー:日本では今では考えられない安い値段ですね。
ですから私の車もアルコールを入れて走っているんです。
アンカー:そうですか。しかし、そういうことが食糧高騰を招いたり、森林の伐採を招いたりというようなことに結び付いていくと問題ですよね。
そうですね。だからそういうふうにならないように、上手くしていく方法が必要ですね。
アンカー:そうですね。そういうブラジルの今置かれた現状も、世界の問題としてこれからは採り上げられていくんじゃないかな、という気はいたしますね。
ああ、そうですね。きっとそうだと思います。
アンカー:今日はどうもありがとうございました。
どうもありがとうございました。さようなら。
9日放送ブラジル・サンパウロより渡辺美枝ラウラさんのレポート
アンカー明石勇さん:では、この時間はワールドネットワークです。今夜はブラジルの渡辺美枝ラウラさんが電話に出ております。ラウラさん。
はい。こんばんわー。
アンカー:お、こんばんわって仰って頂けました。そちらは時差からいくと、、、
12時間違います。
アンカー:11時間?
12時間の時間差です。
アンカー:あの、サマータイムじゃないですか。
今はこちらは秋ですので、サマータイムは12月からです。
アンカー:ああ、そういうことですかあ。
はい(笑)
アンカー:いや、どうもね、ちょうど日本と正反対の側なので。
そうですね。
アンカー:そうしますと、東京は梅雨に入っているんですけれども、そちらの季節はこれから冬になっていくわけですね。
そうですね。もう少しで秋が終わりますので、冬が近付いてきました。秋なんですけれど、こちらの最高気温は日中は20度ぐらいなんです。
アンカー:ほー、ちょうどいいですね。
そうですね。過ごしやすいです。でも空気がとても乾燥していまして、風邪をひきやすくなりました。
アンカー:ああ、そうなんですか。
はい。こちらでは、この季節になりますとブラジルを代表する花がありまして、それがイッペー(Ipê、Tabebuia)の花というんです。このお花は2色ありまして、まっ黄色と濃い紫の2種類なんです。
アンカー:これは草花じゃなくて木ですか。
はい。大きな木になります。桜と同じように大きくなりまして、葉っぱが無くて花だけが咲いているので、とても綺麗なんです。
アンカー:そうでしょうね。
はい。
アンカー:これはやっぱりブラジルを代表する、ブラジルの方々は「国の花」みたいな感じでいらっしゃるんですね。
そうですね。桜は日本の花というのと同じように、こちらではイッペーがブラジルを代表する花なんです。
アンカー:そうですか。黄色と紫というのも、また美しいですね。
そうですね。黄色が一番綺麗で、花が散ったら黄色いじゅうたんのようになります。とても綺麗です。
アンカー:ふーん。そうですね。
こちらでは、いよいよ日本移民100周年まで、あと10日なんです。
アンカー:ああ、もうすぐですね。
あと10日でちょうど。
アンカー:日本からブラジルに移民として渡って行ってから100年経つということですね。
はい。そうです。こちらではいろいろと行事が行われているんですが、正式な式典が21日と22日の2日続けて行われます。
アンカー:はい。
こちらでラジオ体操、健康表現体操、笠踊り、よさこいソーラン、踊り、いろいろなコーラス、剣道などが発表されます。皆今から当日行われる場所で、ずーっと熱心に毎週練習を続けているんです。
アンカー:ほう。じゃあ渡辺さんも?やっているんですか。
そうですね。私も今回参加させて頂くことになりまして、今日これからすぐそちらに向かうんです。
アンカー:あ、これからですか。
そうです。あと2週間後ですので、今日は全体練習があります。これからすぐそちらに向かいます。
アンカー:何をされるんですか。
私はちょっと恥ずかしいんですが、司会のほうを(笑)
アンカー:あ、そうですか。へえ。それはやっぱり日本語でされるんですか。
日本語の訳をしてくれる方がいまして、ポルトガル語と日本語の両方で。
アンカー:そうでしょうね。もう3世、4世、、、
ええ。こちらではもう6世がいるんです。
アンカー:ああ、そうですか。もう6世ぐらいの方は、日本語をお話しになる方は、なかなか少ないのかも知れませんね。
そうですね。難しいですね。それなので、やはり日本語だけでは解らない方が大勢いますので、ポルトガル語も必要ということですね。
アンカー:それにしましてもですね、ラジオ体操?まさかブラジルでラジオ体操なんか、放送でやっていないでしょう。
放送は無いんですが、ラジオ体操協会というのがありまして、こちらでは毎朝7時には皆さんが集まりになられて、体操の練習をしているんです。
アンカー:ほう。
ちゃんとユニホームもありまして(笑)とても綺麗です。
アンカー:そうなんですか。ラジオ体操やるのは、日系の方たちだけですか。
いえ、非日系人の方も健康に良いということで、非日系の方もラジオ体操をしています。
アンカー:そうですか。
はい。様々です。
アンカー:日本では外国から来た方がね、外国人の方が日本のラジオ体操というと、国民全員が知っているわけですよね。あの音楽といい、、、
あー、そうですね。朝早く、たしか6時ごろからですよね。
アンカー:ええ。これをとっても不思議というか、こんな国はどこにもないと、びっくりされるそうですね。
ああ、そうですね(笑)
アンカー:でもブラジルでは日本と同じような普及の仕方が、ある程度しているということなんですね。日系人の方を中心に。
はい。そうです。このようにいろいろな行事が全国各地で行われます。ラジオ体操の他に展示会などもあるんです。ですから、今年はやはり100周年を記念している年だなと思いますね。
アンカー:そうですね。100周年というと、とっても大きな節目になるわけですから、これまでの日系人を振り返る論調というのも盛んなんでしょうね。
そうですね。実は地元にニッケイ新聞というのがありまして、日本語で書いてあるんですね。それで、大きく記事に載っていましたのが、こちらの南米ホールで国際シンポジウムが行われまして、南米の各国の発展に日系人が尽くした貢献が発表されたんです。テーマは「南米における日系人の存在」だったんですね。
アンカー:ほう。
やはり100年前ブラジルでは共和制宣言(1889年)とともに、近代国家への道のりを歩き始めていまして、同じ時期に日本移民の導入が始まりまして、それは国のアイデンティティーの形成に大きな影響を与えたということなんです。
アンカー:ほう。
どのような影響を与えたかというと、日本人の勤勉さ、誠実さ、あと一生懸命なところが大きな影響を与えているのではないかということです。
アンカー:ああ、そうですか。なんかくすぐったい感じもしますけれどね(笑)現在の日本人はそうかなという疑問もありますが。
そうですか(笑)
ですから、日本人移民は日本の近代の歴史の中にあるんですけれども、ブラジルの建国の歴史でもあるということに、皆さんがこのように敬意を示していたそうです。
アンカー:なるほどね。
はい。うれしいことですね。
アンカー:そういうふうに受け取ってくださるというのも、ありがたいことですね。
はい。そうですね。
続きまして、そちらではアマゾンといいますと、、、
アンカー:これはね、今地球温暖化対策という話題が大きく採り上げられていましてね。昨日今日とNHKのテレビでも大々的に採り上げて、エコ社会を考えるという特集を組んでいたんですけれども。
ああ、そうですね。今朝こちらで観ました。
アンカー:そうですか。やっぱりブラジルのアマゾンの原生林の存在というのは、地球にとっては非常に大切だという見方をしていますよね。
そうですね。ところがこちらでは残念ながら、乱伐がずっと続いています。こちらの国立宇宙調査研究所、"INPE"(Instituto Nacional de Pesquisas Espaciais)というんですが、そちらによると4月にアマゾンの森林伐採面積が1123平方kmと報告されたんです。昨年からずっと伐採が増加していまして、今も続いているそうなんです。その報告によりますと、1年前の2007年から今年2008年の4月までの9ヶ月間の伐採面積は5850平方kmで、その1年前の面積に比べましてずっと上回っているんです。
アンカー:そうなんですか。
はい。とても悲しいことなんですが。
アンカー:それだけの勢いで森が失われているということですよね。
そうですね。こちらの環境庁は、これから乾季に入っていきますので、「乾季に入れば伐採がもっと加速するのではないか」ということを警告していました。
アンカー:これは何のために伐採されているんですか。
一つはやはり木材を売るためですよね。あともう一つは牧畜、そして大豆の栽培が増加していますので、それが原因ではないかと語っていました。もちろん(違法な森林伐採の)防止対策というのはされているんですが、このアマゾンのことがいつも新聞に載っていまして、ブラジル全国に不安の声が響き渡っているんですね。
アンカー:これはブラジルという一つの国だけの問題ではなくて、地球規模で考えると、アマゾンの森がどんどん少なくなっていくというのは本当に心配ですよね。
そうですね。
アンカー:最近は石油が非常に高くなってね、そのショックで世界は今、食糧の値段がすごく高くなって「食糧難問題」というのも持ち上がっていましてね。
ありますね。
アンカー:それに石油対策のためのバイオ燃料(サトウキビなど)の作付けで、食料が減っていくんじゃないかという不安も持ち上がっていまして。
そういう不安もありますよね。こちらでもすごく話題になっているんですが、エタノールの燃料がとても話題になっています。こちらの新聞がエタノールの燃料の短所と長所を挙げていたんです。
まずは長所に、エタノールの元であるサトウキビは石油より値段が安いことを挙げています。
第二にサトウキビによるエタノールの生産率はトウモロコシに比べて3割も高いんです。だいたい1万平方mのサトウキビ畑で7000Lのエタノールができるんです。
アンカー:ほう。
そして、第三に車から出る排気ガスがガソリンより地球に優しいことを挙げています。
アンカー:たしかにそうですね。化石燃料ではないので。
科学者によりますと、エタノールは二酸化炭素の排気を75%にも減らすことができるそうなんです。
アンカー:ああ、そうなんですか。
短所としましては、肉類の値上がりを挙げているんです。牛肉、鶏肉、豚肉の値上がりなんです。今まではトウモロコシや大豆を栽培していた農民たちが、サトウキビを栽培するようになりまして、えさの値段が上がると同時に肉の値段も上がるということです。
アンカー:ああ、そういうことですね。人間の食料のほうに栽培の畑がまわっていかなくなったということですね。
はい。そのとおりです。
もう一つの短所は、エタノールの生産に動機を与えることで、森林伐採が増加するのではないかという心配もあるんですね。森が無くなると、そこに生息している生き物も無くなってしまうという恐れもあります。
アンカー:そうですよね。生態系が大きく崩れていくということですよね。
そうですね。やはり大きな問題です。
アンカー:ブラジルでは、ガソリンを使わない車というのはあるんですか。
実はあるんです。こちらでは20数年前からフォードが1980年に初めてエタノール乗用車を生産したんです。
アンカー:ああ、そうですか。じゃあ、実際にアルコールで走る乗用車が走っているわけですね。
走っているんです。現在の乗用車はトータル・フレックス(TotalFlex、フレックス燃料車)といいまして、ガソリンとエタノールを同時に使用できるんです。ですから、ガソリンがもし無くなりましたら、アルコールで動くというふうになっているんです。もっともっと先になりますと、今度はマルチ・フレックス(MultiFlex)といいまして、今度はガソリンとエタノールとGNVガスの3種類を使用できます。ご存知ですかGNVガス。
アンカー:GNV。どういう?
これはポルトガル語で"Gás Natural Veicular(天然ガス自動車)"というんです。この3種類の燃料が使用できるんです。
アンカー:ほう。だいたい値段はどのぐらいのもんですか。
今ガソリンが1Lが150円で、エタノールが90円なんです。大きな差ですよね。
アンカー:日本では今では考えられない安い値段ですね。
ですから私の車もアルコールを入れて走っているんです。
アンカー:そうですか。しかし、そういうことが食糧高騰を招いたり、森林の伐採を招いたりというようなことに結び付いていくと問題ですよね。
そうですね。だからそういうふうにならないように、上手くしていく方法が必要ですね。
アンカー:そうですね。そういうブラジルの今置かれた現状も、世界の問題としてこれからは採り上げられていくんじゃないかな、という気はいたしますね。
ああ、そうですね。きっとそうだと思います。
アンカー:今日はどうもありがとうございました。
どうもありがとうございました。さようなら。
9日放送ブラジル・サンパウロより渡辺美枝ラウラさんのレポート
- 柳井信雄さんも何度もレポートして頂いていましたが、最初の日本人移民を乗せた笠戸丸がブラジルのサントス港に到着したのが1908年6月18日なんだそうです。それから100周年になるんですね。来週には皇太子様もブラジルにご出発されて、各地を訪問されるみたいです。ブラジルでは大歓迎でしょうね。(編者)
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