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マレーシアの燃料価格
一年中暖かい気候と子育て、ガソリンや軽油の大幅な値上がり、政府によって突然発表された燃料価格、外国登録車両の禁止令、値上げに反対する抗議デモ、最後のレポートについて。
アンカー峯尾武男さん:アジアリポート。今度はマレーシア、クアラルンプールにお住まいの主婦阿部圭子さんにお願いします。阿部さん。
はい。こんばんわ。
アンカー:こんばんわ。
よろしくお願いします。
アンカー:こちらこそ。よろしくお願いします。日本は梅雨の中休みに入った所があったりして、今日も30度を超えた所が何ヶ所かありました。
ああ、そうですか。
アンカー:ええ。そちらは今日はどんなお天気でしたか。
はい。こちらは一年中同じ気候、暑くて雨が多い気候なんですけれども、今日も日差しが強くて暑い一日でした。
アンカー:ああ、そうですか。
日中の気温は33度ほどでしたね。
アンカー:なるほどね。阿部さんはそちらにいらして、もう3年ですか。
そうですね。もう間もなく3年になります。
アンカー:ああ。気候にはだいぶ慣れたことは慣れたんでしょ?
そうですね。やっぱり一年中暖かいというのは、とても楽ですね。
アンカー:そうですか(笑)
特に、今子供が1歳ですので、子育てをする上で、ずっと同じ気候というのは、ありがたいなと実感しています。
アンカー:あー、そうですか。
はい。
アンカー:さて、今日のお話のメインはどういうことでしょうか。
今日はマレーシアの燃料、ガソリン価格についてご紹介させて頂きます。
アンカー:はい。
ここマレーシアでは燃料価格が割安で、こちらで私も初めてガソリンを入れた時には、その安さに驚きました。ですので、ここ最近の燃料価格高騰のニュースを聞いていても、なかなか実感が湧かなかったんですけれども、ついにマレーシアでも先週ですね、大幅に燃料の価格が値上げされてしまいました。
この値上げのパーセンテージが、ちょっと凄いんです。ガソリン価格は一気に40%、4割アップです。それで、軽油においては63%、6割以上も値上げをしてしまったことになります。
アンカー:へえ。
我が家は軽油車に乗っていますので、突然63%も高くなってしまいました。
アンカー:なるほど。
ええ。この値上げの価格は日本を始めとする市場価格と比べますと、まだ割安ではあるんですけれども、ガソリン価格で1Lあたり2.7リンギ(Ringgit)、日本円でおよそ87円、軽油価格は1Lあたり2.58リンギ、およそ83円となりました。
アンカー:40%と63%の値上げをした結果の値段が、ガソリンで87円、軽油で83円。
そうなんですよ。今ラジオを聴きながら「あれ、日本と比べるとまだ安いじゃないか」と思われた方もいらっしゃるかも知れないんですけれども、マレーシア全体の物価が日本よりもずーっと低いですし、これまでもずっと割安な燃料価格に慣れていますので、マレーシア国民にとっては過去最大の値上がり率で、大変大きな打撃を受けています。
アンカー:ああ。これが6月5日にそうなったんですか。
そうなんですよ。この値上げは、前もってのお知らせが全く無くてですね、6月4日の夕方5時に政府から「値上げしますよ」という発表がありまして、その発表からわずか数時間後の深夜、日付が変わって6月5日の0時に値上げ決行という、もう準備の時間を与えない早業でした。
私もこの日は車で夕食に出かけていたんですけれども、レストランに向かう途中にあるガソリンスタンドは長蛇の列で、大混乱でして、道は大渋滞で大変な騒ぎになっていました。
アンカー:はああ。なるほどね。
ええ。
アンカー:それはそうでしょうね。40%、63%というのは凄い値上げですよね。
そうなんですよー。
アンカー:あの、これが政府から発表されたというのは、どういうことなんですか。
マレーシアの燃料価格が、これまで何でそんなに安く抑えられてきたのかといいますと、マレーシア政府が膨大な補助金を出して、価格を統制しているからなんですね。
アンカー:統制していたわけですね。
そうなんですよ。この補助金制度が徹底されていまして、マレーシア国内はどこに行っても、同じガソリン料金となっているんです。
ですが、最近の世界的な原油価格の高騰で、政府の出している補助金の額がどんどん、どんどん増加の一途をたどりまして、財政をかなり圧迫してきて、今回、過去最大の値上げに踏み切ったというわけなんですね。
アンカー:なるほどね。久しぶりの値上げなわけですか。
そうなんですよ。2年半ほど全く値上げは行われなかったんですね。それで、今から2年半ほど前に18%の値上げがありましたね。
アンカー:ふーん。日本と比較して「いや、まだ半分じゃないか」という言い方はできないですね。やっぱり。
そうなんですよね。今回、本当に多くの不満の声が出ているんですけれども、政府はその国民の不満の声に対応するために、補助金還付金制度という新たな策も施してはいます。
ちょっとややこしい言葉なんですけれども、具体的に少しご紹介しますと、「小型、中型の個人利用の車とバイクに限って、現金で一定額の払い戻しを年間ベースで行いますよ」という制度を作りました。
アンカー:払い戻しは政府がしてくれるということですか。
そうなんですよ。ただ、大型の車や大型のバイクは対象外になっています。
それで、先週から燃料問題でマレーシアはかなり揺れているんですが、実はもう一つ燃料価格に関して動きがありました。それは「外国登録車にはマレーシア国内での燃料販売を禁止します」という通達が出たことです。
アンカー:なるほど、国が自分たちの国民のために援助をして安く抑えているから、それを外国登録車両にまで広げるわけにはいかないと。
その通りですね。「外国からマレーシアの安いガソリン価格を狙って入れに来ないでね」という通達を出したんですね。というのも、マレーシアはマレー半島の真ん中にありますよね。北がタイ、南がシンガポールになっていますので、北と南からガソリンを入れに来られる方が、本当に大勢いらっしゃるんですね。
アンカー:なるほどね。今まではごく当たり前に、よその国にもやっていたのが、財政がひっ迫してくると、値上げせざるを得ず、よその国には売りませんとなっても、これはある意味当然といえば当然ですね。
そうですね。ただ、先週から「外国の方には売れません」というような制度が出来たところなんですが、その後に今回の大幅な値上げが発表されましたので、一旦この禁止策は解除されている形になっています。
アンカー:ああ、そうなんですか。
ええ。それで、今後の動きが気になるところなんですけれども、政府としては、今後の値上げ後の価格においても「まだアジアの中で最も低い水準であるから、更なる見直しが必要だ」というふうに主張しています。
その声に反発して、各地では今デモが行われていまして、今日もうちのすぐ近くで、2000人規模の値上げ抗議デモがあったところです。これからもまだまだ動きがありそうな気配です。
アンカー:うーん。なるほどね。阿部さんのお宅では、軽油を入れる四輪駆動車と仰いましたっけ?
はい。そうです。
アンカー:それでも63%の値上げというのは、やはり響きますか。
そうですね。今までこちらで大変安い価格で、もう慣れてしまっていたもので、いきなりの値上げというのは、かなり痛いですね(笑)
アンカー:でも、国際的に原油の価格が上がって、政府も国民のために精一杯のことをするにしても、これはちょっと簡単に解決が付かない、もしかすると、もっと大変なというか、上げざる得ない状況になるかも知れませんね。
そうなんですよ。政府の見解も、この一週間だけでも二転三転しているよな状況でして、今後の状況はちょっと予測できないような形になっています。
アンカー:ああ、そうですか。はい、わかりました。ありがとうございました。
はい。
アンカー:あの、阿部さんにも何度もマレーシアの様子を伝えて頂きましたけれども、どうやら今日のリポートが最後になりそうですね。
そうなんです。来月日本へ家族で本帰国の予定になりまして、これからは日本からマレーシアの情勢をずっと見守っていきたいなと思っているところです。
アンカー:そうですか。ありがとうございました。
こちらこそお世話になりました。ありがとうございました。
アンカー:おやすみなさい。
はい。
14日放送マレーシア・クアラルンプールから阿部圭子さんのレポート
アンカー峯尾武男さん:アジアリポート。今度はマレーシア、クアラルンプールにお住まいの主婦阿部圭子さんにお願いします。阿部さん。
はい。こんばんわ。
アンカー:こんばんわ。
よろしくお願いします。
アンカー:こちらこそ。よろしくお願いします。日本は梅雨の中休みに入った所があったりして、今日も30度を超えた所が何ヶ所かありました。
ああ、そうですか。
アンカー:ええ。そちらは今日はどんなお天気でしたか。
はい。こちらは一年中同じ気候、暑くて雨が多い気候なんですけれども、今日も日差しが強くて暑い一日でした。
アンカー:ああ、そうですか。
日中の気温は33度ほどでしたね。
アンカー:なるほどね。阿部さんはそちらにいらして、もう3年ですか。
そうですね。もう間もなく3年になります。
アンカー:ああ。気候にはだいぶ慣れたことは慣れたんでしょ?
そうですね。やっぱり一年中暖かいというのは、とても楽ですね。
アンカー:そうですか(笑)
特に、今子供が1歳ですので、子育てをする上で、ずっと同じ気候というのは、ありがたいなと実感しています。
アンカー:あー、そうですか。
はい。
アンカー:さて、今日のお話のメインはどういうことでしょうか。
今日はマレーシアの燃料、ガソリン価格についてご紹介させて頂きます。
アンカー:はい。
ここマレーシアでは燃料価格が割安で、こちらで私も初めてガソリンを入れた時には、その安さに驚きました。ですので、ここ最近の燃料価格高騰のニュースを聞いていても、なかなか実感が湧かなかったんですけれども、ついにマレーシアでも先週ですね、大幅に燃料の価格が値上げされてしまいました。
この値上げのパーセンテージが、ちょっと凄いんです。ガソリン価格は一気に40%、4割アップです。それで、軽油においては63%、6割以上も値上げをしてしまったことになります。
アンカー:へえ。
我が家は軽油車に乗っていますので、突然63%も高くなってしまいました。
アンカー:なるほど。
ええ。この値上げの価格は日本を始めとする市場価格と比べますと、まだ割安ではあるんですけれども、ガソリン価格で1Lあたり2.7リンギ(Ringgit)、日本円でおよそ87円、軽油価格は1Lあたり2.58リンギ、およそ83円となりました。
アンカー:40%と63%の値上げをした結果の値段が、ガソリンで87円、軽油で83円。
そうなんですよ。今ラジオを聴きながら「あれ、日本と比べるとまだ安いじゃないか」と思われた方もいらっしゃるかも知れないんですけれども、マレーシア全体の物価が日本よりもずーっと低いですし、これまでもずっと割安な燃料価格に慣れていますので、マレーシア国民にとっては過去最大の値上がり率で、大変大きな打撃を受けています。
アンカー:ああ。これが6月5日にそうなったんですか。
そうなんですよ。この値上げは、前もってのお知らせが全く無くてですね、6月4日の夕方5時に政府から「値上げしますよ」という発表がありまして、その発表からわずか数時間後の深夜、日付が変わって6月5日の0時に値上げ決行という、もう準備の時間を与えない早業でした。
私もこの日は車で夕食に出かけていたんですけれども、レストランに向かう途中にあるガソリンスタンドは長蛇の列で、大混乱でして、道は大渋滞で大変な騒ぎになっていました。
アンカー:はああ。なるほどね。
ええ。
アンカー:それはそうでしょうね。40%、63%というのは凄い値上げですよね。
そうなんですよー。
アンカー:あの、これが政府から発表されたというのは、どういうことなんですか。
マレーシアの燃料価格が、これまで何でそんなに安く抑えられてきたのかといいますと、マレーシア政府が膨大な補助金を出して、価格を統制しているからなんですね。
アンカー:統制していたわけですね。
そうなんですよ。この補助金制度が徹底されていまして、マレーシア国内はどこに行っても、同じガソリン料金となっているんです。
ですが、最近の世界的な原油価格の高騰で、政府の出している補助金の額がどんどん、どんどん増加の一途をたどりまして、財政をかなり圧迫してきて、今回、過去最大の値上げに踏み切ったというわけなんですね。
アンカー:なるほどね。久しぶりの値上げなわけですか。
そうなんですよ。2年半ほど全く値上げは行われなかったんですね。それで、今から2年半ほど前に18%の値上げがありましたね。
アンカー:ふーん。日本と比較して「いや、まだ半分じゃないか」という言い方はできないですね。やっぱり。
そうなんですよね。今回、本当に多くの不満の声が出ているんですけれども、政府はその国民の不満の声に対応するために、補助金還付金制度という新たな策も施してはいます。
ちょっとややこしい言葉なんですけれども、具体的に少しご紹介しますと、「小型、中型の個人利用の車とバイクに限って、現金で一定額の払い戻しを年間ベースで行いますよ」という制度を作りました。
アンカー:払い戻しは政府がしてくれるということですか。
そうなんですよ。ただ、大型の車や大型のバイクは対象外になっています。
それで、先週から燃料問題でマレーシアはかなり揺れているんですが、実はもう一つ燃料価格に関して動きがありました。それは「外国登録車にはマレーシア国内での燃料販売を禁止します」という通達が出たことです。
アンカー:なるほど、国が自分たちの国民のために援助をして安く抑えているから、それを外国登録車両にまで広げるわけにはいかないと。
その通りですね。「外国からマレーシアの安いガソリン価格を狙って入れに来ないでね」という通達を出したんですね。というのも、マレーシアはマレー半島の真ん中にありますよね。北がタイ、南がシンガポールになっていますので、北と南からガソリンを入れに来られる方が、本当に大勢いらっしゃるんですね。
アンカー:なるほどね。今まではごく当たり前に、よその国にもやっていたのが、財政がひっ迫してくると、値上げせざるを得ず、よその国には売りませんとなっても、これはある意味当然といえば当然ですね。
そうですね。ただ、先週から「外国の方には売れません」というような制度が出来たところなんですが、その後に今回の大幅な値上げが発表されましたので、一旦この禁止策は解除されている形になっています。
アンカー:ああ、そうなんですか。
ええ。それで、今後の動きが気になるところなんですけれども、政府としては、今後の値上げ後の価格においても「まだアジアの中で最も低い水準であるから、更なる見直しが必要だ」というふうに主張しています。
その声に反発して、各地では今デモが行われていまして、今日もうちのすぐ近くで、2000人規模の値上げ抗議デモがあったところです。これからもまだまだ動きがありそうな気配です。
アンカー:うーん。なるほどね。阿部さんのお宅では、軽油を入れる四輪駆動車と仰いましたっけ?
はい。そうです。
アンカー:それでも63%の値上げというのは、やはり響きますか。
そうですね。今までこちらで大変安い価格で、もう慣れてしまっていたもので、いきなりの値上げというのは、かなり痛いですね(笑)
アンカー:でも、国際的に原油の価格が上がって、政府も国民のために精一杯のことをするにしても、これはちょっと簡単に解決が付かない、もしかすると、もっと大変なというか、上げざる得ない状況になるかも知れませんね。
そうなんですよ。政府の見解も、この一週間だけでも二転三転しているよな状況でして、今後の状況はちょっと予測できないような形になっています。
アンカー:ああ、そうですか。はい、わかりました。ありがとうございました。
はい。
アンカー:あの、阿部さんにも何度もマレーシアの様子を伝えて頂きましたけれども、どうやら今日のリポートが最後になりそうですね。
そうなんです。来月日本へ家族で本帰国の予定になりまして、これからは日本からマレーシアの情勢をずっと見守っていきたいなと思っているところです。
アンカー:そうですか。ありがとうございました。
こちらこそお世話になりました。ありがとうございました。
アンカー:おやすみなさい。
はい。
14日放送マレーシア・クアラルンプールから阿部圭子さんのレポート
- 阿部さんは今回のレポートが最後でしたが、いつもレポートが分りやすくて、感情が豊かで、お話が具体的でしたので、以前はレポーターなどの話すお仕事をされていた方なのかなと思います。日本に帰国されるそうですね。お疲れさまでした。(編者)
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