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イギリスのティーバッグ
野菜と果物についてのEUの規制緩和、大きなキュウリ、自治体が運営するプールを無料にする計画、肥満対策とスポーツにかかる費用、今年100周年を迎えたティーバッグの起源について。
アンカー川野一宇さん:今夜はイギリス、ロンドンから黒川育子さんに伝えて頂きます。黒川さん、こんばんわ。
こんばんわ。
アンカー:よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
アンカー:今そちらのお天気はどうなんですか。
6月にしてはちょっと涼しいですね。最高気温が20度に届いていませんので、カーディガンが要るという感じでしょうか。
アンカー:ああ、そうですか。
普通ですと、6月はもう少し暖かくて陽も長いので、夕食が終わってから庭をいじったりするのにいい時季なんですが、ちょっとまだ涼しいですね。
アンカー:イギリスは特に6月がいい時期だと、よく聞きますよね。
そうですね。でも、今年は少し、そのいい季節が遅れているようです。来るといいんですが、、、まだいい季節には届いていないですね。
アンカー:そうですか。今日最初の話題はなんでございましょう?
EUの話題なんです。EUはイギリスの市民の生活に直接影響する様々な事柄に、いろいろと口出しします。眉をひそめることも少なくないんですが。。。
今週の月曜日、その眉をひそめていました口出しに一つが解消されるというニュースがありました。
これは野菜と果物についての規制が、緩和されることになるというものなんです。これまで、EUでは36種類の野菜と果物について、その大きさや形、品質にいろいろ規制を作ってきましたが、そのうちの26種類が廃止になります。
これによりまして、近く曲がったキュウリとか、小さいナスとか、細いニンジンなどが陽の目を見て、店先に並べられるようになります。
アンカー:ほう。
これまでは、例えば曲がったキュウリは、売られずに廃棄されていることが多かったんです。どのくらい曲がったらダメかといいますと、「10cmの長さ中、1cmの曲がりがあるとダメ」と言われていたんです。ですから、かなり厳密に真っ直ぐですよね。
アンカー:そうですね。
たしかに、こちらの八百屋さんやスーパーマーケットで売っているキュウリは、本当に真っ直ぐです(笑)
それから、日本では太ネギとか、白ネギというんでしょうか、大きなネギで白い部分を食べるネギのことですが、「白い部分が全体の長さの3分の1以上でなければいけない」ということも言われています。
「ニンジンは直径が1.9cm以上でないとダメ」というふうに言われています。厳密にはこの基準に達しない物は「優良商品ではない」として売っても良かったんですが、実際にはほとんど売られていないですね。
最近、ヨーロッパでも食品の物価高が非常に深刻ですので、そういう時期に多少曲がったり、小さいという理由で、食料を無駄にするのは合理的でないという判断があったようなんです。
アンカー:ほう。
ところで、こちらはキュウリやナスが、とても大きいんです。ですから、曲がったりすると、確かに目立つというか、「曲がってるな」ていう感じはあるんです。例えば、キュウリの長さは25cmぐらいありまして、太さは直径4cmくらいあります。ですから、真っ直ぐですと「すり粉木」みたいですよね。結構重いんですよ(笑)
1本買うと、もちろん1回では食べ切れませんので2、3回は優に食べられます。うっかりすると、冷蔵庫の中で傷んでいるということもありまして、半分に切って売られているというくらい大きいんです。
アンカー:ふーん。ただしですね、日本でもですね、南のほうに行きますと、私は九州の佐賀とか福岡とか経験があるんですが、大きい物ありますよ。
あっ、そうですか。味は小さい物と同じですか。
アンカー:えと、そうですね、ちょっと大味ですかね。でも美味しいですよ。
ああ、そうですか。じゃ品種がおそらく違います。こちらの物は、あの、、、美味しくないです(笑)
アンカー:そうですか(笑)
味は日本のキュウリのように、独特のキュウリの香りがなくて、ただ水分が多いという感じです。今でも私は、こちらのキュウリに馴染めなくて、自分で野菜を作っていますので、大きくしないで小さいうちに食べています。そちらの大きいキュウリは、品種が違うのかも知れませんね(笑)
アンカー:日本の物は美味しいですから(笑)
ということで、少し野菜に対して寛容になって、形やサイズが悪くても食べるということになりそうです。
アンカー:ああ、そうですか。いや、意外に思いましたのはね、ヨーロッパ辺りですと、多少曲がってもね、「それはいいじゃないか」ということで売っているのかなと思いましたら、EUではそういう規制が、これまであったんですね。
そうなんです。EUの前までは確かに仰る通り、いろいろ形の悪い物も売られていたようなんですが、EUがそういう口出しをして、いろいろ規制していたんですね。
アンカー:ああ、そうですか。
もったいないですよねー。
アンカー:本当ですね。
はい。それから次の話題ですが、イギリスは2012年にロンドンでオリンピックを開催しますので、それを前に、政府が国民に「もっとスポーツをしましょう」と推進しています。
その一環として、2012年までに自治体が運営するプールを無料にする計画を発表しました。
アンカー:ふーん。
計画は段階的に進められていく予定でして、まずは2010年までに60歳以上と16歳以下の国民、人数にしますとざっと2000万人なんですが、この人たちを無料にして、その後、さらに2年間で全国民に対象を広げていくという計画です。
無料にしますと利用者が増えるので、プールを増設したり、今ある施設の充実を図っていくんですが、そのための予算として合わせて、日本円にしますと260億円ぐらいが充てられることになっています。
実はこれは肥満対策も含まれています。
アンカー:ああ(笑)
何度かお伝えしていますが、イギリスは大人のざっと4人に1人が太り過ぎで、ヨーロッパ一の肥満の国ですので、政府保健省は食生活の改善と運動することを進めているんですが、なかなかこれは進みませんね。
アンカー:ああ、そうですか。
その点、水泳はスポーツとレジャーという要素もありますので、これに目が付けられたようです。
確かに水泳は全身運動で体にいいと言われますけれども、肥満を解消するまでには、どのくらいの距離を泳がないといけないんでしょうね。かなりだと思うんですよね。
アンカー:そうですね。ただ継続的に続ければ、やっぱり効果はあるんだろうと思いますけれどね。
そうですね。まあ効果があるといいですね(笑)
アンカー:あの、イギリスといいますとね、私たちは、例えばラグビーとか、サッカーとか、それからよく分りませんけれども、野球によく似た、野球の基になったとかいわれる、、、
クリケットですか。
アンカー:クリケットとかですね、そういうことでスポーツが非常に盛んな印象なんですけれど、国民全体としてみると、そうでもないんですか。
あのう、やっている人はやっているんですが、やらない人が多くなってきていることと、肥満の問題については、スポーツをやるのに追いつかないくらい食べ過ぎだというのが、一番の問題ではないかと私は思います。
でもスポーツは、一般的にみて割に高齢者の方が、水泳とか、草の上でボールを転がすローン・ボウリング(Lawn Bowling)とか、それから日本のゲートボールにの基になっているのではないか、と思われる非常に似ているクロケット(Croquet)というスポーツとか、テニスも高齢者の方たちも盛んにやっています。
日本に比べると、スポーツをするための費用は、だいぶ安いと思いますね。ですから、いろんなスポーツを楽しむ人は多いと思います。
アンカー:土地も広そうですしね。
そうですね。山が少ないので、スポーツ施設は日本より多くあるかも知れないですね。
アンカー:ええ。なんかそんな印象があるんですけれども、それでも肥満が多いというのは、大変な国民的な課題でしょうね。
はい。食べ過ぎです(笑)
次の話題ですが、川野さんはイギリスに観光にいらしたことがあると伺っていますが、その時、紅茶を飲まれましたか。
アンカー:ええ、飲みました。
美味しかったですか。
アンカー:美味しかったです。
ああ、そうですか(笑)
日本の方がイギリスに来て、がっかりする事の一つに、実は紅茶があるんですね。
アンカー:ああ、そうですか。いや、私は美味しかったですけれどね。
そうですか。それは良かったです。
日本の雑誌などでは、イギリスでは「アフタヌーン・ティー」という元々は貴族層にあった優雅な紅茶を飲む習慣を紹介していますので、それが現実だと思ってイギリスに来てみて、あれ?と拍子抜けしてしまうことが多いようなんです。
紅茶大国であることは間違いなく、また美味しいことも美味しいんですが、こちらでは紅茶をティーバッグで飲むんですね。
アンカー:ああ。
売られている紅茶の96%がティーバッグで、リーフティーというのは4%ぐらいですので、それで日本の方がティーポットの中に、ぽーんと無造作にティーバッグが入っていて、がっかりしたという方が多いんです。
アンカー:ああ、そうですか。
はい。すいません。前置きが長くなりましたが、今年はこのティーバッグが誕生して、100年目を迎えているんです。
アンカー:ほーう。
発明されたのはアメリカで、偶然の出来事だったようです。当時、コーヒーのほうが一般的だったアメリカなんですが、あるコーヒー商人が紅茶を普及させようということで、サンプルとして絹の小さい袋を作って、その中に紅茶の葉っぱを入れて、お客さんに配ったんですね。
もらったお客さんは、それを袋から出さずに、そのままカップに入れてお湯を注いで飲んだんですが、これが好評だったことから始まったんだそうです。
アンカー:へえ。
1930年代には絹がガーゼに代わり、その後、紙に変わったんですが、当初はこのティーバッグは、イギリスでは人気がありませんでした。というのは、イギリスではティーポットに入れて飲んだんですね。
それまでリーフティーでもポットに入れて飲んでいましたので、ポットに入れたんですが、ひもが短いのと、ひもの先についている紙が全部ポットの中に入ってしまって、紙の味が出てまずくなったからなんです。
そこで、イギリスの紅茶メーカーが改良を施しました。ティーバッグのひもと紙を取りました。ティーバッグだけにしまして、ぶら下げないで、これをポットの中に、全部ぽーんと放り込んで熱いお湯を注いで飲む、というふうにしたところ、人気が出まして、イギリスにもティーバッグの時代が来たということなんです。
これによって、紅茶を飲む習慣が廃れずに、今に至ったというふうにも言われているんです。
やっぱり、リーフティーをポットに入れて飲むというのは、優雅ではあるんですけれども、後始末に手間がかかりますね。1日に何回も何回も飲みますので、一回一回葉っぱを取り出して捨てて、ポットを洗うというのは、なかなか手間になります。
というわけで、今イギリスの紅茶の飲み方は、ティーバッグがほとんどです。ティーバッグは日本やアメリカにあるティーバッグと違いまして、一つ一つ紙の袋に入っていたりはしませんで、50個とか100個の単位で、ティーバッグが無造作に大きな箱の中に、ぐちゃぐちゃに(笑)入って売られているというのが一般的です。
アンカー:ああ、そうですか。
はい。バッグは丸い物が多いんですが、ティーバッグの中で出来るだけ葉を泳がせようという工夫がしてあるピラミッド型の物もあります。これはなかなかいいです。
アンカー:へえ。じゃ美味しいですか。
ええ。うちではこれを使っています。なんとなく気分的に中で葉っぱが泳ぐので、せめてリーフティーをポットに入れるのと、近いかなという感じがします。
アンカー:あの、私は毎日紅茶を飲んでいますけれどね、しかも葉っぱで。
ああ、そうですか。
アンカー:ですから、ちょっと高い所から熱湯を注いで、葉っぱを泳がせながら、いい味をできるだけ出そうと思って工夫しているんですが、、、
ああ、そうですか。
アンカー:日本茶を飲む時は、さすがに皆さん葉っぱで入れて、日本茶のティーバッグもありますけれど、あんまり使わないでしょうね。
あれは、やめたほうがいいですね(笑)
アンカー:いや、作っているメーカーには悪いですけれど(笑)
そんなこと言ったら失礼ですね(笑)
アンカー:でもね、日本茶は葉っぱで入れて、それを捨てるじゃないですか。
はい。
アンカー:そういう作業は厭(いと)わずにやっていますから、それと同じで紅茶も葉っぱを入れて、それで流すくらいは何でもないと思って、美味しい紅茶をできるだけ飲みたいと思って飲んでいます。
そうですか。頭が下がります(笑)
アンカー:イギリスの人は、どうしているんですか。葉っぱを入れりゃいいじゃないですか。まあ、いいですけれど。。。好みですから。
やはり1日に何回も何回も飲みますので、結構、葉っぱを捨ててポットを洗うという作業が面倒ですよね。
アンカー:ああ。飲む量が違うんでしょうね。うーん。
そうですね。1日に4、5回は最低飲みますね。ですから、受け皿も無いような大きな、どちらかというとコーヒーカップのような物に、ぽーんとティーバッグを放り込んで、お湯を注いでそのままオフィスに持って行って飲むとか、そういう飲み方が多いですねえ。
アンカー:へえ。紅茶の入れ方、紅茶の葉っぱの洗い方教えてあげようかな(笑)
そうですね(笑)
アンカー:そんな生意気なことは言ってられませんが。ティーバッグが発明されて100年。。。そうですか。
紙を無駄にしているとか、いろんなことも考えられないわけではないですが、一旦便利になるともう、人間はなかなか元の面倒なライフスタイルには戻れませんので、このまま怠け者の習慣が続いていくと思います(笑)
アンカー:そうですか。いや私などは人のことを言えません。興味深いお話ありがとうございました。
はい。どうも。失礼いたします。
19日放送イギリス・ロンドンから黒川育子さんのレポート
アンカー川野一宇さん:今夜はイギリス、ロンドンから黒川育子さんに伝えて頂きます。黒川さん、こんばんわ。
こんばんわ。
アンカー:よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
アンカー:今そちらのお天気はどうなんですか。
6月にしてはちょっと涼しいですね。最高気温が20度に届いていませんので、カーディガンが要るという感じでしょうか。
アンカー:ああ、そうですか。
普通ですと、6月はもう少し暖かくて陽も長いので、夕食が終わってから庭をいじったりするのにいい時季なんですが、ちょっとまだ涼しいですね。
アンカー:イギリスは特に6月がいい時期だと、よく聞きますよね。
そうですね。でも、今年は少し、そのいい季節が遅れているようです。来るといいんですが、、、まだいい季節には届いていないですね。
アンカー:そうですか。今日最初の話題はなんでございましょう?
EUの話題なんです。EUはイギリスの市民の生活に直接影響する様々な事柄に、いろいろと口出しします。眉をひそめることも少なくないんですが。。。
今週の月曜日、その眉をひそめていました口出しに一つが解消されるというニュースがありました。
これは野菜と果物についての規制が、緩和されることになるというものなんです。これまで、EUでは36種類の野菜と果物について、その大きさや形、品質にいろいろ規制を作ってきましたが、そのうちの26種類が廃止になります。
これによりまして、近く曲がったキュウリとか、小さいナスとか、細いニンジンなどが陽の目を見て、店先に並べられるようになります。
アンカー:ほう。
これまでは、例えば曲がったキュウリは、売られずに廃棄されていることが多かったんです。どのくらい曲がったらダメかといいますと、「10cmの長さ中、1cmの曲がりがあるとダメ」と言われていたんです。ですから、かなり厳密に真っ直ぐですよね。
アンカー:そうですね。
たしかに、こちらの八百屋さんやスーパーマーケットで売っているキュウリは、本当に真っ直ぐです(笑)
それから、日本では太ネギとか、白ネギというんでしょうか、大きなネギで白い部分を食べるネギのことですが、「白い部分が全体の長さの3分の1以上でなければいけない」ということも言われています。
「ニンジンは直径が1.9cm以上でないとダメ」というふうに言われています。厳密にはこの基準に達しない物は「優良商品ではない」として売っても良かったんですが、実際にはほとんど売られていないですね。
最近、ヨーロッパでも食品の物価高が非常に深刻ですので、そういう時期に多少曲がったり、小さいという理由で、食料を無駄にするのは合理的でないという判断があったようなんです。
アンカー:ほう。
ところで、こちらはキュウリやナスが、とても大きいんです。ですから、曲がったりすると、確かに目立つというか、「曲がってるな」ていう感じはあるんです。例えば、キュウリの長さは25cmぐらいありまして、太さは直径4cmくらいあります。ですから、真っ直ぐですと「すり粉木」みたいですよね。結構重いんですよ(笑)
1本買うと、もちろん1回では食べ切れませんので2、3回は優に食べられます。うっかりすると、冷蔵庫の中で傷んでいるということもありまして、半分に切って売られているというくらい大きいんです。
アンカー:ふーん。ただしですね、日本でもですね、南のほうに行きますと、私は九州の佐賀とか福岡とか経験があるんですが、大きい物ありますよ。
あっ、そうですか。味は小さい物と同じですか。
アンカー:えと、そうですね、ちょっと大味ですかね。でも美味しいですよ。
ああ、そうですか。じゃ品種がおそらく違います。こちらの物は、あの、、、美味しくないです(笑)
アンカー:そうですか(笑)
味は日本のキュウリのように、独特のキュウリの香りがなくて、ただ水分が多いという感じです。今でも私は、こちらのキュウリに馴染めなくて、自分で野菜を作っていますので、大きくしないで小さいうちに食べています。そちらの大きいキュウリは、品種が違うのかも知れませんね(笑)
アンカー:日本の物は美味しいですから(笑)
ということで、少し野菜に対して寛容になって、形やサイズが悪くても食べるということになりそうです。
アンカー:ああ、そうですか。いや、意外に思いましたのはね、ヨーロッパ辺りですと、多少曲がってもね、「それはいいじゃないか」ということで売っているのかなと思いましたら、EUではそういう規制が、これまであったんですね。
そうなんです。EUの前までは確かに仰る通り、いろいろ形の悪い物も売られていたようなんですが、EUがそういう口出しをして、いろいろ規制していたんですね。
アンカー:ああ、そうですか。
もったいないですよねー。
アンカー:本当ですね。
はい。それから次の話題ですが、イギリスは2012年にロンドンでオリンピックを開催しますので、それを前に、政府が国民に「もっとスポーツをしましょう」と推進しています。
その一環として、2012年までに自治体が運営するプールを無料にする計画を発表しました。
アンカー:ふーん。
計画は段階的に進められていく予定でして、まずは2010年までに60歳以上と16歳以下の国民、人数にしますとざっと2000万人なんですが、この人たちを無料にして、その後、さらに2年間で全国民に対象を広げていくという計画です。
無料にしますと利用者が増えるので、プールを増設したり、今ある施設の充実を図っていくんですが、そのための予算として合わせて、日本円にしますと260億円ぐらいが充てられることになっています。
実はこれは肥満対策も含まれています。
アンカー:ああ(笑)
何度かお伝えしていますが、イギリスは大人のざっと4人に1人が太り過ぎで、ヨーロッパ一の肥満の国ですので、政府保健省は食生活の改善と運動することを進めているんですが、なかなかこれは進みませんね。
アンカー:ああ、そうですか。
その点、水泳はスポーツとレジャーという要素もありますので、これに目が付けられたようです。
確かに水泳は全身運動で体にいいと言われますけれども、肥満を解消するまでには、どのくらいの距離を泳がないといけないんでしょうね。かなりだと思うんですよね。
アンカー:そうですね。ただ継続的に続ければ、やっぱり効果はあるんだろうと思いますけれどね。
そうですね。まあ効果があるといいですね(笑)
アンカー:あの、イギリスといいますとね、私たちは、例えばラグビーとか、サッカーとか、それからよく分りませんけれども、野球によく似た、野球の基になったとかいわれる、、、
クリケットですか。
アンカー:クリケットとかですね、そういうことでスポーツが非常に盛んな印象なんですけれど、国民全体としてみると、そうでもないんですか。
あのう、やっている人はやっているんですが、やらない人が多くなってきていることと、肥満の問題については、スポーツをやるのに追いつかないくらい食べ過ぎだというのが、一番の問題ではないかと私は思います。
でもスポーツは、一般的にみて割に高齢者の方が、水泳とか、草の上でボールを転がすローン・ボウリング(Lawn Bowling)とか、それから日本のゲートボールにの基になっているのではないか、と思われる非常に似ているクロケット(Croquet)というスポーツとか、テニスも高齢者の方たちも盛んにやっています。
日本に比べると、スポーツをするための費用は、だいぶ安いと思いますね。ですから、いろんなスポーツを楽しむ人は多いと思います。
アンカー:土地も広そうですしね。
そうですね。山が少ないので、スポーツ施設は日本より多くあるかも知れないですね。
アンカー:ええ。なんかそんな印象があるんですけれども、それでも肥満が多いというのは、大変な国民的な課題でしょうね。
はい。食べ過ぎです(笑)
次の話題ですが、川野さんはイギリスに観光にいらしたことがあると伺っていますが、その時、紅茶を飲まれましたか。
アンカー:ええ、飲みました。
美味しかったですか。
アンカー:美味しかったです。
ああ、そうですか(笑)
日本の方がイギリスに来て、がっかりする事の一つに、実は紅茶があるんですね。
アンカー:ああ、そうですか。いや、私は美味しかったですけれどね。
そうですか。それは良かったです。
日本の雑誌などでは、イギリスでは「アフタヌーン・ティー」という元々は貴族層にあった優雅な紅茶を飲む習慣を紹介していますので、それが現実だと思ってイギリスに来てみて、あれ?と拍子抜けしてしまうことが多いようなんです。
紅茶大国であることは間違いなく、また美味しいことも美味しいんですが、こちらでは紅茶をティーバッグで飲むんですね。
アンカー:ああ。
売られている紅茶の96%がティーバッグで、リーフティーというのは4%ぐらいですので、それで日本の方がティーポットの中に、ぽーんと無造作にティーバッグが入っていて、がっかりしたという方が多いんです。
アンカー:ああ、そうですか。
はい。すいません。前置きが長くなりましたが、今年はこのティーバッグが誕生して、100年目を迎えているんです。
アンカー:ほーう。
発明されたのはアメリカで、偶然の出来事だったようです。当時、コーヒーのほうが一般的だったアメリカなんですが、あるコーヒー商人が紅茶を普及させようということで、サンプルとして絹の小さい袋を作って、その中に紅茶の葉っぱを入れて、お客さんに配ったんですね。
もらったお客さんは、それを袋から出さずに、そのままカップに入れてお湯を注いで飲んだんですが、これが好評だったことから始まったんだそうです。
アンカー:へえ。
1930年代には絹がガーゼに代わり、その後、紙に変わったんですが、当初はこのティーバッグは、イギリスでは人気がありませんでした。というのは、イギリスではティーポットに入れて飲んだんですね。
それまでリーフティーでもポットに入れて飲んでいましたので、ポットに入れたんですが、ひもが短いのと、ひもの先についている紙が全部ポットの中に入ってしまって、紙の味が出てまずくなったからなんです。
そこで、イギリスの紅茶メーカーが改良を施しました。ティーバッグのひもと紙を取りました。ティーバッグだけにしまして、ぶら下げないで、これをポットの中に、全部ぽーんと放り込んで熱いお湯を注いで飲む、というふうにしたところ、人気が出まして、イギリスにもティーバッグの時代が来たということなんです。
これによって、紅茶を飲む習慣が廃れずに、今に至ったというふうにも言われているんです。
やっぱり、リーフティーをポットに入れて飲むというのは、優雅ではあるんですけれども、後始末に手間がかかりますね。1日に何回も何回も飲みますので、一回一回葉っぱを取り出して捨てて、ポットを洗うというのは、なかなか手間になります。
というわけで、今イギリスの紅茶の飲み方は、ティーバッグがほとんどです。ティーバッグは日本やアメリカにあるティーバッグと違いまして、一つ一つ紙の袋に入っていたりはしませんで、50個とか100個の単位で、ティーバッグが無造作に大きな箱の中に、ぐちゃぐちゃに(笑)入って売られているというのが一般的です。
アンカー:ああ、そうですか。
はい。バッグは丸い物が多いんですが、ティーバッグの中で出来るだけ葉を泳がせようという工夫がしてあるピラミッド型の物もあります。これはなかなかいいです。
アンカー:へえ。じゃ美味しいですか。
ええ。うちではこれを使っています。なんとなく気分的に中で葉っぱが泳ぐので、せめてリーフティーをポットに入れるのと、近いかなという感じがします。
アンカー:あの、私は毎日紅茶を飲んでいますけれどね、しかも葉っぱで。
ああ、そうですか。
アンカー:ですから、ちょっと高い所から熱湯を注いで、葉っぱを泳がせながら、いい味をできるだけ出そうと思って工夫しているんですが、、、
ああ、そうですか。
アンカー:日本茶を飲む時は、さすがに皆さん葉っぱで入れて、日本茶のティーバッグもありますけれど、あんまり使わないでしょうね。
あれは、やめたほうがいいですね(笑)
アンカー:いや、作っているメーカーには悪いですけれど(笑)
そんなこと言ったら失礼ですね(笑)
アンカー:でもね、日本茶は葉っぱで入れて、それを捨てるじゃないですか。
はい。
アンカー:そういう作業は厭(いと)わずにやっていますから、それと同じで紅茶も葉っぱを入れて、それで流すくらいは何でもないと思って、美味しい紅茶をできるだけ飲みたいと思って飲んでいます。
そうですか。頭が下がります(笑)
アンカー:イギリスの人は、どうしているんですか。葉っぱを入れりゃいいじゃないですか。まあ、いいですけれど。。。好みですから。
やはり1日に何回も何回も飲みますので、結構、葉っぱを捨ててポットを洗うという作業が面倒ですよね。
アンカー:ああ。飲む量が違うんでしょうね。うーん。
そうですね。1日に4、5回は最低飲みますね。ですから、受け皿も無いような大きな、どちらかというとコーヒーカップのような物に、ぽーんとティーバッグを放り込んで、お湯を注いでそのままオフィスに持って行って飲むとか、そういう飲み方が多いですねえ。
アンカー:へえ。紅茶の入れ方、紅茶の葉っぱの洗い方教えてあげようかな(笑)
そうですね(笑)
アンカー:そんな生意気なことは言ってられませんが。ティーバッグが発明されて100年。。。そうですか。
紙を無駄にしているとか、いろんなことも考えられないわけではないですが、一旦便利になるともう、人間はなかなか元の面倒なライフスタイルには戻れませんので、このまま怠け者の習慣が続いていくと思います(笑)
アンカー:そうですか。いや私などは人のことを言えません。興味深いお話ありがとうございました。
はい。どうも。失礼いたします。
19日放送イギリス・ロンドンから黒川育子さんのレポート
- イギリスはEUの良いお話が出てこない気がしますが、気のせいでしょうか。ところで、このコーナーの放送時間は、だいたい13分から16分ぐらいのようなのですけれども、今回は17分くらいありまして、たっぷり楽しませて頂きました。(編者)
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