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ユーロの夏、マルタの夏
月刊誌の紹介、イタリアからすぐ近くのマルタ共和国での夏休み、EU加盟と統一通貨ユーロの導入、イギリスのハワイ、日本の中古車と右ハンドル左側通行、のどに骨が刺さったことについて。
アンカー水野節彦さん:今日はイタリア、シエナのコラムニスト、大矢アキオさんです。実は、大矢さんは月刊誌ラジオ深夜便の7月号に、海外リポーター便特別編と題しまして、「ミラノ・デザインウィークを歩く」というリポートを綺麗な写真付きで送ってこられまして、それが載っております。どうぞまたご覧頂きたいと思います。大矢さん。
はい。こんばんわ。
アンカー:こんばんわ。そちらは今、いつも5時でしたかね。
はい。今夕方の5時15分になろうとしているところです。
アンカー:ああ、そうですね。この「ミラノ・デザインウィークを歩く」という、これはミラノにとっては、かなり大きな催し物といえるんですか。
そうですね。ミラノではファッションウィークといわれる洋装の祭典に並んで、大きな物に今成長しました。
アンカー:ああ、そうなんですか。ミラノというと本当に我々にとっては、しゃれたといいますか、粋なというイメージを抱くんですけれども。
はい。まさにこのデザインウィークの時期は、さらに服装的にもおしゃれな人たちが溢れる、そういった一週間です。
アンカー:ああ、そうですか。あの、私も1990年にですね、ワールドカップが行われた時に、ミラノのサンシーロ・スタジアム(San Siro)ってありますかね?
あ、はい。ちょっと郊外に出た所にあります。
アンカー:そうですよね。あそこで中継をさせてもらったんですが、外観がなんとなくミケランジェロか、あるいはレオナルド・ダ・ビンチか、そんなようなことを思わせるようなですね、ユニークなデザインだったのを覚えているんですよね。
そうですよね。ちょうど、なんかテーブルをひっくり返したような、そういうモダンな建築ですよね。
アンカー:そうですよね。ですから、ミラノってすごい所だなと思うんですが、さて、今日のお話はミラノではないんですよね。
はい。今日は「ユーロの夏、マルタの夏」ということで、地中海の浮かぶ島国マルタ共和国のお話をしたいと思うんです。
アンカー:マルタ共和国ということは、イタリアではないんですね。
これはイタリアのシチリア島から最も近い所では、わずか90km南にありまして、基本的には3つの島で構成されているんです。
面積なんですが316平方kmといいますから、ちょっと調べてみましたらば、東京23区の面積の約半分ちょっとなんですね。
アンカー:ああ、そうですか。じゃあ、あんまり大きな島ではないわけですね。
そうなんです。人口なんですが、これが約40万人。東京都江東区が約43万人ですから、、、
アンカー:なるほど(笑)
それよりも少ないことになっちゃうわけですよね。
アンカー:ああ、そうですね。
しかし、その歴史をおさらいしてみますと、なんと紀元前8世紀のフェニキア人による植民にまで遡るんです。
アンカー:なんか世界史の世界ですね。
眠くならないで聴いていて頂きたいんですけれども。
アンカー:大丈夫ですよ(笑)
ローマ帝国、それから十字軍時代に成立したヨハネ騎士団、ナポレオンなどに統治されてきまして、1800年からはイギリス領となりまして、地中海支配の拠点として位置づけられたんです。
アンカー:ああ。
ちなみに、諸説あるんですけれども、マルチーズという犬がありますよね。
アンカー:ええ。
マルタというのは、あのマルチーズ犬の語源でもあるそうなんです。
アンカー:ほう。「マルタの犬」でマルチーズなんですか。
そうなんです。1964年には164年に渡るイギリスの統治から独立して、共和国となったわけです。
そして、2004年にEU、欧州連合に加盟しまして、今年1月のことなんですが、通貨ユーロも導入されました。
アンカー:ほうほう。
さらに、今年3月末には欧州での出入国管理を統一管理する、いわゆるシェンゲン(Schengen)条約というのが、マルタへの空路の入国でも実施されました。
ということで、今回、「本格的なユーロ、初めての夏」ということで、私もこのマルタに8日間ばかり、一足早い夏休みにと滞在してみることにいたしました。
アンカー:はい。
マルタといえば、昨年、フランス大統領に当選したニコラ・サルコジ氏が、友人の実業家の自家用ジェット機でマルタに飛んで、ヨットで休日を過ごしたという、、、
アンカー:ちょっと物議をかもしたことですね。
そうですね。ただし、我が家の場合はそんなこともできませんので、2ヶ月前から現在ヨーロッパで話題の格安航空会社の券を必死で取りまして、女房と2人で2万8000円になんとか抑えました。
アンカー:往復ですか。
ええ。そうなんです。
アンカー:安いですね。
ただし、まあ、取り消し不可とか、ひたすらダメダメダメが一杯付いている券なんですけれどね。
イタリアのピサ空港、これは我が家から近い空港の一つなんですけれども、そこからたった1時間45分で着いてしまいました。
飛行機の機内はイタリア人の観光客で溢れておりまして、その証拠にイタリア人の乗客お得意の着陸した時の拍手が、わーっと沸きましたね。イタリア人のお客さんって「ブラボー!」とか言いながら、拍手しちゃうんですよね。
そんなわけで、観光ムードが盛り上がったところで、今度空港に降りましたら、先ほど申し上げましたシェンゲン条約が実施されたために、本当に入国審査は廃止されておりました。
アンカー:ああ、それはいいですね。
はい。早速空港からタクシーに乗ったわけなんですが、ちょうど当たったタクシードライバーが、ちょっと古い言葉ですが「神風タクシー」という言葉にふさわしい非常に勢いある運転でございまして、その上、全く違う適当なホテルで私たちを降ろして、消えていってしまいました。
アンカー:ああ、そうですか。日本ではもう「神風タクシー」という言葉は、ほとんど死語になっていますけれどね。
あ、すいません。変な言葉を掘り起こしまして。
アンカー:いえいえ。
それで、ようやく判明したのが、私が予約したホテルは、昨年末にイタリア資本になりまして、リニューアルにあたって名前を変えていたんですね。EUの加盟、統一通貨の導入で、海外資本の流入というのは、マルタでさらに進むであろうと考えられます。
さて、マルタの見どころなんですが、島内各地に点在する紀元前の住民の石造りの神殿、それからローマ帝国時代の住居、さらには紀元前や紀元後の「カタコンベ(Catacombe)」といわれる共同の地下墓地などがあります。
アンカー:ほう。
さらに、もうちょっと時代が後になりますと、16世紀から17世紀の画家カラヴァッジオ(Caravaggio)が、本国イタリアで、この人が殺人や暴力沙汰を起こして、逃げてくるんですけれども、この地マルタで描いた宗教画が壮観であります。
ところで、マルタの公用語なんですけれども、これはマルタ語と英語なんですね。このマルタ語というのは、イタリア語とかなり似ております。
アンカー:ふーん。
それと、イタリア語も学校で教育されているために、多くの人が流暢に話します。これは観光を大きな産業とするマルタにとっては強みでありましょう。
私が普段使い慣れていない英語で話しておりますと、向こうが慮(おもんぱか)ってくれるんでしょう、イタリア語で話してくれまして、思わず私なども「どーもすいません」と林家三平状態になってしまいました。
アンカー:(笑)これも懐かしい言葉ですね。
ただし、圧倒的に目立つのは、古くからつながりのあるイギリスからの観光客であります。
アンカー:ほう。
ですから、私などは思わず「イギリスのハワイ」というキャッチフレーズを考案してしまいました。
それと、経済なんですけれども、欧州諸国がインフレで苦しんでいる中にあって、まだまだ物価が安いのもありがたいですね。事実、2007年のIMFの統計によりますと、物価上昇率はイタリアの2%に対して、0.7%に留まっているんです。
さらに、面白いことに道行く車は、イギリス領時代の名残りで、日本と同じ右ハンドルなんですね。
アンカー:ほう。
自動車産業を自国に持たないこともありまして、街を走る車というのは、日本から輸入された中古車が多いんです。
アンカー:そうなんですか。
ええ。したがってですね、車庫証明のステッカーなんて、そのまま貼った自動車が、その辺を走っているんですね。
アンカー:(笑)それで、車は左側通行ですか。右側通行ですか。
日本と同じ左側通行なんです。それで右ハンドルというわけで、安全運転宣言車なんて、そのままステッカーを貼って走っているんですね。
アンカー:漢字でしょ。
はい。そうなんです。
アンカー:ああ、そうですか。
そんなわけで、私にとっては文化、資本、言葉、車とですね、どこまでも混在した文化が印象的なマルタという国でありましたけれども。
ところで、混在した文化といえば、ファストフードも同じでありまして、世界的なフライドチキンの店を発見いたしました。
アンカー:ほう。
イタリアには、実は、このフライドチキンのお店がいまだに出店していないことから、私は最後の日のお楽しみにと取っておきまして、最後の日にお店に行って、これを食らいつきました。
ところが、あわてて食べたのがたたって、大きな骨までぐいっと飲み込んでしまったんです。それで、いきなりゴホゴホむせいでしまいまして、水を飲んで何とか収めて、ホテルのインターネットで対処法を検索してみました。
すると、のどに魚の骨が刺さった時の対処法というのは見つかるんですけれども、鳥の骨が刺さった時というのは、猫の例しか出てこないんですよねえ。
アンカー:ああ、そうですか(笑)
私の苦しみを知らない女房からは、猫呼ばわりされてしまいました。翌日イタリアに戻りまして、もうその足で病院に行きました。
すると、大事を取って緊急外来に回されまして、ベッドの上で寝ていましたら、「今週大矢さんは、魚の骨を飲み込んでお休みです」と紹介する水野さんの声が、なんか天から聞こえてまいりました。
アンカー:そうならなかったから、良かったですね。
生まれて初めて鼻から喉までファイバースコープを突っ込まれまして、次は胃カメラかなというところで、お医者様は「骨はすでに見当たりませんね。おそらく飲み込んだ時に骨で喉を傷つけて、そこが痛むんでしょう」という結論に達しました。
アンカー:ああ、そうですか。もう出てしまったということですかね。
そうですね。もうお腹のほうに入っちゃったんでしょうね(笑)きっと。
週末はようやくスープを食べられるようになりましたけれども、とんだ夏休みのマルタ旅行の結末となりました。
アンカー:ああ、そうですか。じゃあ、マルタの印象というのはどうなんですか。
なんか、今のところ、鳥の骨を飲み込んだことしか覚えておりません。
アンカー:そうですか。じゃ、もう1回行かないといけませんね。
そうですね。マルタが俺を呼んでいると思うことにいたしましょう。
アンカー:映画かなんかの題名になりそうですね。
と同時に幼稚園時代に習った「なんでも たべましょ よくかんで」という、あの歌を想い出してしまいましたね。
アンカー:やっぱりよく噛まないとダメですね。
はい。マルタに戻ったら、今度はその歌を歌うことにいたします。
アンカー:どうもありがとうございました。
どういたしまして。
25日放送イタリア・シエナから大矢アキオさんのレポート
アンカー水野節彦さん:今日はイタリア、シエナのコラムニスト、大矢アキオさんです。実は、大矢さんは月刊誌ラジオ深夜便の7月号に、海外リポーター便特別編と題しまして、「ミラノ・デザインウィークを歩く」というリポートを綺麗な写真付きで送ってこられまして、それが載っております。どうぞまたご覧頂きたいと思います。大矢さん。
はい。こんばんわ。
アンカー:こんばんわ。そちらは今、いつも5時でしたかね。
はい。今夕方の5時15分になろうとしているところです。
アンカー:ああ、そうですね。この「ミラノ・デザインウィークを歩く」という、これはミラノにとっては、かなり大きな催し物といえるんですか。
そうですね。ミラノではファッションウィークといわれる洋装の祭典に並んで、大きな物に今成長しました。
アンカー:ああ、そうなんですか。ミラノというと本当に我々にとっては、しゃれたといいますか、粋なというイメージを抱くんですけれども。
はい。まさにこのデザインウィークの時期は、さらに服装的にもおしゃれな人たちが溢れる、そういった一週間です。
アンカー:ああ、そうですか。あの、私も1990年にですね、ワールドカップが行われた時に、ミラノのサンシーロ・スタジアム(San Siro)ってありますかね?
あ、はい。ちょっと郊外に出た所にあります。
アンカー:そうですよね。あそこで中継をさせてもらったんですが、外観がなんとなくミケランジェロか、あるいはレオナルド・ダ・ビンチか、そんなようなことを思わせるようなですね、ユニークなデザインだったのを覚えているんですよね。
そうですよね。ちょうど、なんかテーブルをひっくり返したような、そういうモダンな建築ですよね。
アンカー:そうですよね。ですから、ミラノってすごい所だなと思うんですが、さて、今日のお話はミラノではないんですよね。
はい。今日は「ユーロの夏、マルタの夏」ということで、地中海の浮かぶ島国マルタ共和国のお話をしたいと思うんです。
アンカー:マルタ共和国ということは、イタリアではないんですね。
これはイタリアのシチリア島から最も近い所では、わずか90km南にありまして、基本的には3つの島で構成されているんです。
面積なんですが316平方kmといいますから、ちょっと調べてみましたらば、東京23区の面積の約半分ちょっとなんですね。
アンカー:ああ、そうですか。じゃあ、あんまり大きな島ではないわけですね。
そうなんです。人口なんですが、これが約40万人。東京都江東区が約43万人ですから、、、
アンカー:なるほど(笑)
それよりも少ないことになっちゃうわけですよね。
アンカー:ああ、そうですね。
しかし、その歴史をおさらいしてみますと、なんと紀元前8世紀のフェニキア人による植民にまで遡るんです。
アンカー:なんか世界史の世界ですね。
眠くならないで聴いていて頂きたいんですけれども。
アンカー:大丈夫ですよ(笑)
ローマ帝国、それから十字軍時代に成立したヨハネ騎士団、ナポレオンなどに統治されてきまして、1800年からはイギリス領となりまして、地中海支配の拠点として位置づけられたんです。
アンカー:ああ。
ちなみに、諸説あるんですけれども、マルチーズという犬がありますよね。
アンカー:ええ。
マルタというのは、あのマルチーズ犬の語源でもあるそうなんです。
アンカー:ほう。「マルタの犬」でマルチーズなんですか。
そうなんです。1964年には164年に渡るイギリスの統治から独立して、共和国となったわけです。
そして、2004年にEU、欧州連合に加盟しまして、今年1月のことなんですが、通貨ユーロも導入されました。
アンカー:ほうほう。
さらに、今年3月末には欧州での出入国管理を統一管理する、いわゆるシェンゲン(Schengen)条約というのが、マルタへの空路の入国でも実施されました。
ということで、今回、「本格的なユーロ、初めての夏」ということで、私もこのマルタに8日間ばかり、一足早い夏休みにと滞在してみることにいたしました。
アンカー:はい。
マルタといえば、昨年、フランス大統領に当選したニコラ・サルコジ氏が、友人の実業家の自家用ジェット機でマルタに飛んで、ヨットで休日を過ごしたという、、、
アンカー:ちょっと物議をかもしたことですね。
そうですね。ただし、我が家の場合はそんなこともできませんので、2ヶ月前から現在ヨーロッパで話題の格安航空会社の券を必死で取りまして、女房と2人で2万8000円になんとか抑えました。
アンカー:往復ですか。
ええ。そうなんです。
アンカー:安いですね。
ただし、まあ、取り消し不可とか、ひたすらダメダメダメが一杯付いている券なんですけれどね。
イタリアのピサ空港、これは我が家から近い空港の一つなんですけれども、そこからたった1時間45分で着いてしまいました。
飛行機の機内はイタリア人の観光客で溢れておりまして、その証拠にイタリア人の乗客お得意の着陸した時の拍手が、わーっと沸きましたね。イタリア人のお客さんって「ブラボー!」とか言いながら、拍手しちゃうんですよね。
そんなわけで、観光ムードが盛り上がったところで、今度空港に降りましたら、先ほど申し上げましたシェンゲン条約が実施されたために、本当に入国審査は廃止されておりました。
アンカー:ああ、それはいいですね。
はい。早速空港からタクシーに乗ったわけなんですが、ちょうど当たったタクシードライバーが、ちょっと古い言葉ですが「神風タクシー」という言葉にふさわしい非常に勢いある運転でございまして、その上、全く違う適当なホテルで私たちを降ろして、消えていってしまいました。
アンカー:ああ、そうですか。日本ではもう「神風タクシー」という言葉は、ほとんど死語になっていますけれどね。
あ、すいません。変な言葉を掘り起こしまして。
アンカー:いえいえ。
それで、ようやく判明したのが、私が予約したホテルは、昨年末にイタリア資本になりまして、リニューアルにあたって名前を変えていたんですね。EUの加盟、統一通貨の導入で、海外資本の流入というのは、マルタでさらに進むであろうと考えられます。
さて、マルタの見どころなんですが、島内各地に点在する紀元前の住民の石造りの神殿、それからローマ帝国時代の住居、さらには紀元前や紀元後の「カタコンベ(Catacombe)」といわれる共同の地下墓地などがあります。
アンカー:ほう。
さらに、もうちょっと時代が後になりますと、16世紀から17世紀の画家カラヴァッジオ(Caravaggio)が、本国イタリアで、この人が殺人や暴力沙汰を起こして、逃げてくるんですけれども、この地マルタで描いた宗教画が壮観であります。
ところで、マルタの公用語なんですけれども、これはマルタ語と英語なんですね。このマルタ語というのは、イタリア語とかなり似ております。
アンカー:ふーん。
それと、イタリア語も学校で教育されているために、多くの人が流暢に話します。これは観光を大きな産業とするマルタにとっては強みでありましょう。
私が普段使い慣れていない英語で話しておりますと、向こうが慮(おもんぱか)ってくれるんでしょう、イタリア語で話してくれまして、思わず私なども「どーもすいません」と林家三平状態になってしまいました。
アンカー:(笑)これも懐かしい言葉ですね。
ただし、圧倒的に目立つのは、古くからつながりのあるイギリスからの観光客であります。
アンカー:ほう。
ですから、私などは思わず「イギリスのハワイ」というキャッチフレーズを考案してしまいました。
それと、経済なんですけれども、欧州諸国がインフレで苦しんでいる中にあって、まだまだ物価が安いのもありがたいですね。事実、2007年のIMFの統計によりますと、物価上昇率はイタリアの2%に対して、0.7%に留まっているんです。
さらに、面白いことに道行く車は、イギリス領時代の名残りで、日本と同じ右ハンドルなんですね。
アンカー:ほう。
自動車産業を自国に持たないこともありまして、街を走る車というのは、日本から輸入された中古車が多いんです。
アンカー:そうなんですか。
ええ。したがってですね、車庫証明のステッカーなんて、そのまま貼った自動車が、その辺を走っているんですね。
アンカー:(笑)それで、車は左側通行ですか。右側通行ですか。
日本と同じ左側通行なんです。それで右ハンドルというわけで、安全運転宣言車なんて、そのままステッカーを貼って走っているんですね。
アンカー:漢字でしょ。
はい。そうなんです。
アンカー:ああ、そうですか。
そんなわけで、私にとっては文化、資本、言葉、車とですね、どこまでも混在した文化が印象的なマルタという国でありましたけれども。
ところで、混在した文化といえば、ファストフードも同じでありまして、世界的なフライドチキンの店を発見いたしました。
アンカー:ほう。
イタリアには、実は、このフライドチキンのお店がいまだに出店していないことから、私は最後の日のお楽しみにと取っておきまして、最後の日にお店に行って、これを食らいつきました。
ところが、あわてて食べたのがたたって、大きな骨までぐいっと飲み込んでしまったんです。それで、いきなりゴホゴホむせいでしまいまして、水を飲んで何とか収めて、ホテルのインターネットで対処法を検索してみました。
すると、のどに魚の骨が刺さった時の対処法というのは見つかるんですけれども、鳥の骨が刺さった時というのは、猫の例しか出てこないんですよねえ。
アンカー:ああ、そうですか(笑)
私の苦しみを知らない女房からは、猫呼ばわりされてしまいました。翌日イタリアに戻りまして、もうその足で病院に行きました。
すると、大事を取って緊急外来に回されまして、ベッドの上で寝ていましたら、「今週大矢さんは、魚の骨を飲み込んでお休みです」と紹介する水野さんの声が、なんか天から聞こえてまいりました。
アンカー:そうならなかったから、良かったですね。
生まれて初めて鼻から喉までファイバースコープを突っ込まれまして、次は胃カメラかなというところで、お医者様は「骨はすでに見当たりませんね。おそらく飲み込んだ時に骨で喉を傷つけて、そこが痛むんでしょう」という結論に達しました。
アンカー:ああ、そうですか。もう出てしまったということですかね。
そうですね。もうお腹のほうに入っちゃったんでしょうね(笑)きっと。
週末はようやくスープを食べられるようになりましたけれども、とんだ夏休みのマルタ旅行の結末となりました。
アンカー:ああ、そうですか。じゃあ、マルタの印象というのはどうなんですか。
なんか、今のところ、鳥の骨を飲み込んだことしか覚えておりません。
アンカー:そうですか。じゃ、もう1回行かないといけませんね。
そうですね。マルタが俺を呼んでいると思うことにいたしましょう。
アンカー:映画かなんかの題名になりそうですね。
と同時に幼稚園時代に習った「なんでも たべましょ よくかんで」という、あの歌を想い出してしまいましたね。
アンカー:やっぱりよく噛まないとダメですね。
はい。マルタに戻ったら、今度はその歌を歌うことにいたします。
アンカー:どうもありがとうございました。
どういたしまして。
25日放送イタリア・シエナから大矢アキオさんのレポート
- 私も本屋さんでラジオ深夜便の7月号を見ました。巻頭カラーでデザインウィークの写真が出ていましたね。今回、マルタ旅行で利用された格安航空機の記事は、6月27日のイタリア発アモーレ!モトーレ!で見られます。(編者)
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