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カナダの建国記念日

サン・ジャン・バティストとカナダ・デイの2つの祝日、カナダのオイルサンドに対するオバマ氏の発言、外出時に母乳を与えられるようにするキャンペーン、日本に関するテレビ新番組について。

アンカー宮川泰夫さん:今夜はカナダ、モントリオールから関陽子さんのリポートです。関さん、こんばんわ。

よろしくお願いします。

アンカー:えー、最初の話題に入る前に、話の基本として、カナダは主にフランス語を使う地域と、英語を使う地域と2つあって、結構長く対立が続いているというか、、、対立というのはちょっと違うんですかね。

そうですね。対立というと、ちょっと違いますね。

アンカー:考え方がちょっと違う、ということもあるんですよね。

カナダは連邦なんですけれども、よく言われるのは、その中でもケベック州がフランス文化圏で、「ケベックとその他のカナダ」というような言い方をするんですね。

アンカー:そして、関さんがお住まいのモントリオールというのは、主にフランス語圏の所と。

ええ。州の公用語はフランス語ですが、モントリオールに住んでいるほとんどの人は、バイリンガルだと思います。英語とフランス語を使い分けています。

アンカー:さて、そういう背景があって、この時季は記念日があるという話題からなんですね。

そうですね。こちらでは、昨日6月24日がケベック州のいわば建国記念日にあたるサン・ジャン・バティスト(Saint Jean Baptiste)という祝日で、これは国という考え方のケベックのお祭なんですね。

アンカー:つまり、フランス文化圏建国記念日と。「国」といわれているんですね。

そうですね。ナショナルとか、ネーション(Nation)という言葉を使って、国として独立したいと思っている独立派の人たちも実際にいるわけですから、こうしたお祭りになると、愛国心のような形でケベック州を祝う人たちが、かなりたくさん目に付くようになります。

それが昨日だったんですけれども、来週7月1日がカナダ・デイ(Canada Day)というカナダ連邦の同様の祝日で、いわば建国記念の日にあたる日なんですね。

ですから、カナダではこの時季になりますと、6月24日のサン・ジャン・バティストを祝う人たちと、7月1日のカナダ・デイをより祝う人たちとに別れる部分がありまして。

アンカー:なるほど。

もちろん、他の州では圧倒的にカナダ・デイを祝う人たちが多いわけですけれども、ケベック州内の特にモントリオールでは、そのどちら寄りかというのが話題になったりもします。

モントリオールでは7月1日が「引越しの日」とされていまして、これは国で決まっているわけでも、市で決まっているわけでもないんですが、結果としてそういうことになっていまして、この日に引越しをする人が多いんですね。

アンカー:どうしてですか。

例えば、アパートメントを借りるとすると、7月1日までの契約がほとんどだということもあるんですけれども、なぜそうなったかという説がいろいろありまして、実際この日辺りはお天気が良い日が多いですし、雨もそんなに降りませんし、それほどまだ暑くもありませんから、引越しに向いているということがあると思います。

一説として、ケベックの独立派にとっては、「カナダ・デイなどどうでもいいんだ」ということをはっきりと表すために、この7月1日に引越しをして、お祝いを無視するという(笑)本当かどうか分りませんけれども、そういう説もあります。そういう時季なんですね。

アンカー:ええ。

ただ、今年は特に、ちょっと特別なのはケベック州の州都であるケベック・シティ(Quebec City)は今年市政400周年を迎えていまして、、、

アンカー:400年?

ええ。北米で一番古い街ということなんですけれども、フランスからの開拓者がやって来て、ここの街を造り始めたのが1608年7月3日だったということで、7月3日にはまた盛大にセレモニーが行われるんです。

取りあえず、昨日は昨日でケベック州のお祭りでしたので、400回目の誕生日というような形で、特にケベック・シティのほうでは盛り上がったようです。

一方、モントリオールのほうでは、各国からの移民たちがパレードに参加するとか、パレードを眺めるといったシーンが目立ったようで、現在のケベックを表している半面、元々フランス系の人たちにとっては、フランス色が薄れたという印象もあったようです。

アンカー:ああ。やっぱりケベック州にも各国から移民の人たちが入ってきて、ちょっとやっぱりフランス一辺倒というわけでは、なくなってきている部分もあるというわけですか。

そうです。特にモントリオール市は、もう本当にかなり混ざっています。北のほうに行きますと圧倒的にフランス系の人たちが多いですけれども、モントリオール市内、またその周辺というのは、かなりいろいろな国々の人たちが、共存して暮らしているという感じです。

アンカー:そうですか。ちょっと余計なお世話かも知れませんが、関さんはどっちに、気持ちとしては入っているんですか(笑)

私は両方、、、ここに住んでいる分、ケベックにも一応敬意は表したいと思いますけれども、カナダの中には残っていてほしいなという気持ちは強いですから、独立派に対して賛成はできませんけれども。
アンカー:そうですか。

まあ、うまく仲良くやって、、、

アンカー:そうでしょうね(笑)関さんのお立場としてはそうでしょうね。

はい。

アンカー:さて、次ですが、アメリカ大統領候補のオバマさんの発言が、つい最近カナダと関わる話があったんですか。

はい。昨日の本人の発言プラス、彼のアドバイザーのような人たちの発言の両方なんですけれども。

アメリカが輸入している石油で、一番どこの国からたくさん輸入しているかというのが、カナダなんですね。

アンカー:へえ。

輸入しているということは知っていましたけれども、なんと1日あたり247万6000バレル。

それで、次に多いのがサウジアラビアからの146万2000バレルということで、カナダが圧倒的に一番多いわけです。

カナダ、サウジアラビアの次がメキシコなんですけれども、カナダとメキシコを合わせると、アメリカが現在輸入している石油の3分の1を占めるというんですね。

昨日というか、しばらく前から問題になっているんですが、カナダのアルバータ州でオイルサンドいう、専門的なことは解らないんですが、砂金から金を取るような形で、砂のような状態の資源から重油を取り出すという方法で、重油を生産しているそうなんです。

これが現在、1日に130万バレルの生産量であるものを、この先10年で350万バレル、3倍弱にしようという業界の見通しがあるそうなんですが、オバマ氏はこの重油を取り出す方法が、環境を悪化させると主張していまして、「自分がもし大統領になった場合は、石油に頼りすぎるアメリカを変えていかなければならない」として、「そのために最初に締め出さなければいけないのが、カナダ産のオイルサンドによる重油である」ということなんだそうです。

アンカー:そういう発言があった?

あったということなんですね。しばらく前から、批判されているというのは、ずっとニュースになっていたんですけれども、昨日は特にはっきりと、そういう発言があったということです。

アメリカは2020年までに、1億8000万トンの温室効果ガスを減らすということで、オバマ氏は公約をしているんですけれども、1500億ドルを費やして、新しいエネルギー源を開発し、2030年までに外国からの石油の輸入を35%削減するというんですね。

アンカー:ふーん。

どういった形の新しいエネルギー源かというのは分らないんですけれども、とにかく石油に頼る率を減らして、他の方法でエネルギーを作っていこうということなんです。

そのために、まず減らさなければいけないのが、カナダのオイルサンドによる重油である、ということだそうです。

アンカー:ああ。環境のことはそれなりに理解できるんですけれども、アメリカの大統領にもなっていない候補の方がですね、カナダのオイルサンドの話をするというのは、政策というより外交問題のような気もするんですが。

そうですね。ただ、これだけのエネルギー対策をするということを、すでに公約していますので、その具体策として、いろいろと考えを述べるということなのかと思います。

アンカー:ふーん。

実際、このオイルサンドから重油を取り出すプロセスに、温室効果ガスがかなり発生するんだそうで、オイルを取り出すために、逆にエネルギーをかなり使わなければならないという方法だそうですから、地球のためには良くないという説得力は確かにあります。

アンカー:その一つの具体的な話として、オバマ氏がそういうお話をしたということなんですね。

そうですね。現在は一番カナダからの石油に頼っているわけですから、それを減らすということなんだろうなと思います。

アンカー:さて、次はがらっと話は変わりますが、母乳で赤ちゃんを育てている女性たちへのお話。

そうですね。母乳で子供を育てるということは、良いことだとされているんですけれども。

アンカー:日本でもそう言われてますね。

はい。トロント(Toronto)では赤ちゃんを育てている女性たちが、外出した時に周りの人たちを気にしないで母乳を与えられるようにと、2007年から運動が起こっていたんですけれども、その第2段階が昨日から始まったそうです。

これはブレストフィーディング・フレンドリー(Breastfeeding Friendly)というサインというか、ステッカーのようなものをいろいろな所に貼って、「ここでは堂々と母乳を与えても良いですよ」ということを分かってもらうということなんです。

その第1段階は去年から今年にかけてなんですが、まずはトロント市の市営の建物1200ヶ所にステッカーを貼りまして、周りを気にしないで母乳を与えられるということになっていたそうなんです。

今回はその第2段階で、市内の6100軒のレストランが参加しまして、そのレストランのドアやレジの辺りですとか、窓ですとか、そいういった目立つ所に、このサインが掲げられるようになったそうです。

アンカー:ふーん。

それで、これはただステッカーを貼るというだけではなくて、そのキャンペーンの中には、仮に他のお客さんから苦情があった場合に、オーナーがどういうふうに対処すべきか、という指導も行っているということです。

最後の段階、第3段階というのが来年予定されているんですが、今度はショッピングモール、デパートですとか、いろいろなお店がたくさん詰まったショッピングセンターのような所に、これを広めていくということです。

それで一応キャンペーンは終了ということですが、日本に比べると、元々あまり気にしないで、皆さん堂々とやっていると思いますけれども、やはり安心して母乳を与えるということが、これでできると思います。これから、トロントだけじゃなくて、広がっていくんじゃないかなと思います。

アンカー:はい。もう一つ、残り時間があまりありませんが、今度はテレビ番組で、日本が関わる話なんですね。

そうですね。昨日からアメリカとカナダで始まったテレビ番組で、タイトルが"I Survived A Japanese Game Show(日本のゲーム番組で勝ち残れ)"というんです。

これは、いわゆるリアリティーTVといわれる番組のスタイルで、これまでは無人島などに行って、サバイバルを経験するというショーがたくさんあって人気なんですけれども、その一種なんですね。

日本のバラエティーショーというか、派手なばかばかしいような衣装を着て、肉体を酷使するようなゲームをやるというな番組がいろいろありますけれども、こういったショーにアメリカ人10人の挑戦者が参加して、負けた人はどんどんアメリカに帰って行かないといけないと、そういうようなゲームなんです。

最初この人たちは、日本に行くということを知らされていない状態で、ただゲームの番組に参加するということで集まったんですが、その時点で、これから日本に行くということを知らされるんですね。

それで、日本でゲームショーに参加するということだけではなくて、日本に滞在中のいろいろなカルチャーショックとか、カルチャーギャップとか、そういったことも経験するわけですから、番組の中にもう一つの番組あるというような、そういう2重の作りになっているんです。

優勝者には25万ドルの賞金が与えられるということで、今後はどうなっていくのかなという感じなんですけれども。

アンカー:そうですか。日本に来て、習慣の違いなども含めて、サバイバルゲームで誰が勝つかという、、、

そうですね。習慣の違いの部分はゲームのそのものの対象にはならないんですけれども。

アンカー:なるほど。

ただ、こういったタイプのリアリティーTVというのは、参加者の誰を落とすかというのを自分たちで相談して決めるんですね。ですから、あの人は態度が悪かったから、居ないほうがいいというような、意見の基になるのが、日常生活の中にある場合はあります。

アンカー:そうですか。25万ドルですか。

大きいですね。25万ドルは。

アンカー:これは出演者は皆がんばるでしょう。

だいたい21歳から44歳という年齢の幅があるそうなんです。

アンカー:あんまり変な形で日本が紹介されないことを期待したいと思いますけれども(笑)

そうですね。また何かありましたら、報告いたします。

アンカー:はい。ありがとうございました。

はい。ありがとうございました。
26日放送カナダ・モントリオールから関陽子さんのレポート

  • 私は建国記念日と母乳のお話が、特に興味深かったです。ケベック州の独立問題というのは、外国からの移民がたくさん来る中で、考え方が変わってきたこともあるのかも知れませんね。引越しの日に、ささやかな抵抗をするというのも面白そうですね。(編者)

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