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サッカー大会から得たもの
レポーターの紹介、シュタルンベルク湖の大きさ、レギュラーガソリンの価格、州によって夏休みの時期をずらしている理由、準優勝になったサッカーヨーロッパ選手権から得たものについて。
アンカー松本一路さん:ドイツ、バイエルン州にお住まいの主婦、順子・レナーさんです。順子・レナーさんはドイツに住んで32年。現在はミュンヘン郊外の街、人口9400人、森に囲まれたツッチングという所にお住まいです。オーストリア国境まで車で1時間足らず、アルプスの山並みを眺め、素晴らしく、そして大きな湖の湖畔にある街にお住まいです。順子・レナーさん。
こんばんわ。
アンカー:こんばんわ。あの私、松本と申します。今日は初めてお相手させて頂きます。どうぞよろしくお願いいたします。
はい。こちらこそ、よろしくお願いいたします。
アンカー:今紹介しましたが、ドイツ南部の季候とか天気はいかがですか。
はい。今日は最高気温が30度近くになりまして、とてもいい天気になりましたけれども、昨日までは雨が降ったり、曇ったり、晴れたり、雷雨もあって、強い風も時々吹きました。温度も22度前後で、あまり夏らしくなかったです。
アンカー:ああ。ということは温度もかなり高かったり、低かったりするんですね。
そうですね。その差が激しいですね。
アンカー:ええ。今お住まいの所は緯度でみますと、ミュンヘンが北緯48度で、地図を見ますと、北海道よりも北のサハリン辺りですよね。
そうですね。緯度でいいますと相当北になります。
アンカー:北になりますよね。ああ、そうですか。しかもアルプスに近付いて南に行くと、だんだん標高も高くなってくるんでしょうね。
そうですね。トゥッチング(ツッチング、Tutzing)辺りでは標高約600mです。
アンカー:そうですか。今湖の辺りだと紹介しましたが、その湖は?
シュタルンベルク湖(Starnberger See)という名前で、長さが約20km、幅が約4.6kmの縦長の湖で、面積が約56平方kmです。
アンカー:大きい湖ですね。
日本の湖と比べますと、静岡県の浜名湖が面積約65平方kmなので、それよりひと回り小さいと想像して頂ければいいと思います。
アンカー:ああ。小さいといっても大きいですね(笑)
そうですか(笑)
サミットが行われた洞爺湖(とうやこ)は、面積が約70平方kmなので、それよりも約15平方km小さくなります。
洞爺湖は、こちらでは新聞テレビなどで毎日のように報道されていましたけれども、ただ名前がローマ字で書かれるので、発音がトヤコになっていました。(笑)だから、ちょっと変な感じがしましたけれども。
アンカー:(笑)そうですか。その湖で順子さんも景色を眺めたり、いろいろされるわけですか。
そうですね。水温が20度ぐらいになった時は、朝6時半頃起きて泳ぎに行きます。
アンカー:おお。
ひと泳ぎした後はすごく気分爽快で、張り切ってその日が過ごせます。昼間は観光客とか、ミュンヘンからの人たちで混み合うので、子供がいる人は別として、地元の人はたいてい朝早くか、夕方頃泳ぎに行っています。
アンカー:ほう。というと、観光客も多いわけですね。
そうですね。
アンカー:ふーん。水深も高い標高の所ですから、あるんでしょうね。
ええ。まあ、それでも一番深い所で120から130mぐらいだと思います。その湖では遊覧船が走ったり、ヨットが浮いていたりもします。
アンカー:そうですか。アルプスを眺めながら、湖で泳いだり、緑と湖を見たり、いい所ですね。うらやましいですね。
はい(笑)
アンカー:もうそろそろ夏休みでしょうか。
そうですね。ドイツでは秋に新学期が始まって、夏に学年が終わるので、夏休みが学年終了後にあるようになるんです。
ですから、お子さんたちは宿題も全然出ませんし、教科書が貸し出し制になっていますので、学年の終わりには返却して、勉強に縛られずに思う存分、夏休みを楽しむことができます。
アンカー:ええ(笑)
大人も、だいたいこの時期に長い休暇を取る方が多いんですね。2、3週間まとめて取る方が多いです。
飛行機で出かける人もいらっしゃれば、車で出かける人もあり、まあまちまちですけれども、やはりヨーロッパは陸続きなので、他の国に行きやすいですね。
ただ、最近あの、原油価格が値上がりしてまして、遠くに行くのを見合わせる方も多いと聞いています。
アンカー:ええ。
今レギュラーガソリンが1リットル、1ユーロ54セント、日本円にしますと約240円します。
アンカー:高いですね。今日本では、レギュラーガソリンが180円を超えたというので、大騒ぎになっているんですが、それよりもドイツのほうが高いですね。
そうですね。まあ、自分の家の近くの良い所を見直すいい機会になるかも知れませんね。
アンカー:なるほど。あの、ドイツではアウトバーン(Autobahn)、高速道路にキャンピングカーですか、それを普通車で引っ張って、ばーっと走っているような光景をよく見るんですが。
そうですね。
アンカー:ええ。これはやはり、地中海辺りを目指そうという人が多いんですかね。
そうですね。やはりイタリアのほうが、ドイツよりもずっと気候も変化がありませんし、暑いですからね。やはり夏休みを過ごすには、イタリア方面に行く方が多いです。
アンカー:ああ。ドイツの夏休みというと、いつ頃からだいたい始まりますか。
バイエルンでは、今年は8月4日から9月15日までです。「バイエルン」や「今年」と言いましたのは、ドイツの学校の休みは、州や年度によって違うんからなんです。日本では全国一律ですよね。
アンカー:ええ。
休みの期間がずらしてあるのは、一つの理由としては、休暇の期間に道路が渋滞するのを避けるためなんです。オランダやデンマークやスウェーデンなどの北欧の方たちも、南の国に行く場合はドイツを通りますので、道路はさらに混みあってしまうんですね。
もう一つの理由としましては、観光地の収入が一時期に偏らないように、という配慮もあるらしいんですね。北のほうの州は、もう6月半ば頃に夏休みが始まって、8月の始めには新学期が始まってしまします。その頃やっと、バイエルンでは夏休みに入るという感じですね。他の州では、7月半ばに夏休みになる所もあります。
アンカー:ふーん。日本でも北海道ですとか、多少の休みのずれはありますけれども、今お話を伺うと、ドイツでは1ヶ月も2ヶ月も違っているんですね。
そうですね。春休みなんかも、やはりずれてます。
アンカー:そうですか。さっき仰ったような理由なんですね。
そうですね。話は変わりますけれども、サッカーヨーロッパ選手権の話を、、、
アンカー:先週終ったばかりですよね。
もう10日ぐらい前に終ったんですけれども、ドイツは運良く決勝戦まで漕ぎ着けたんですが、残念ながら、、、
アンカー:スペインに1対0で負けたんでしたっけ?
そうですね。惜しかったですけれども、まあ仕方がないですよね。
そこまで勝ち進んで、残念だという気持ちもするんですけれども、サッカー大会から得たものというのは、計り知れないものがあると思うんですよ。
アンカー:ほう。
というのは、多くのドイツ国民が一体になってチームを応援して、連帯感や愛国心がとても高まったということがあるんです。
こういう熱狂的な雰囲気は、ドイツ再統一につながるベルリンの壁崩壊の時に匹敵するのではないか、といわれるほどでした。
アンカー:ほう。
ウィーンの決勝戦では、ドイツからはメルケル首相、連邦大統領を始め、多くの大臣の方も列席なさってらっしゃいました。スペインからは、国王夫妻もいらっしゃっていましたね。
現地に行かれなかった人たちは、ミュンヘンではオリンピック競技場に何万人と集まって、大きな画面で試合を観戦したり、街の広場やビアガーデン、飲食店はどこでも大きなスクリーンやテレビを取り付けて、大勢で応援していました。
今は経済不況とか、物価高とか、難しい時世ですよね。
アンカー:ええ。
こういう時世で、日頃の苦労や心配を一時でも忘れて、皆で一つのことに熱中して応援したり、喜怒哀楽を共にするというのは、国全体にもプラスになったようです。
アンカー:ふーん。
それから、忘れてならないことは、ドイツには720万人の外国人の方が住んでいらっしゃるんですね。だいたいこれは、ドイツ人口の1割にあたって、わりと数が多いと思うんですけれども。
こういう方たちは、自分の国とドイツを両方応援していました。
例えば、イタリア人やトルコ人は車の右に自分の国の国旗を付けて、反対側にドイツの国旗を付けて走っていました。
ドイツ対トルコ戦の時は、試合前はもちろん、トルコ人は自分の国を応援していましたけれども、トルコが負けた時は、ドイツの勝利を一緒になって祝っていました。
アンカー:ああ。
ええ。日本の方は皆さん穏やかでいらっしゃいますから、「そんなことは当たり前」と思われるかも知れませんけれども、こちらでは外国人がドイツの風習に馴染まないで、ドイツ国民との摩擦も多いんですね。
ドイツに住む外国人は720万人で、人口の1割というんですから割と多いですよね。そのうち一番多いのは、トルコ人で約200万人もいらっしゃいます。
アンカー:ほう。多いですね。
ええ。そのほうか多い順には、前ユーゴスラビアの方、イタリア人、ギリシャ人、ポーランド人となるんです。
どうしてそんなに多くの方が、こちらに住んでいらっしゃるかというと、1960年代の高度成長期にドイツ企業が労働者として勧誘して、連れてきた人たちなんですね。
アンカー:ほほう。
だんだんこちらに住み着いて、その後、2世とか3世の方ももういらっしゃいますけれども、同じ宗教の方、キリスト教の方はあまり問題が無いらしいんですが、イスラム圏の方はあまり馴染めないといわれているんですね。
アンカー:ええ。
家や友だち同士では、ほとんど自分の国の言葉でしか話さなくて、ドイツ語もよくできない人がいるんです。
そういう子供たちは、学校の勉強にもついていけなくて卒業もできないし、その結果、良い仕事にも就けなくて非行に走ってしまったり、犯罪を犯したりしてしまうんですね。
去年の暮れには、そういう青年が電車の中で、不快な行為を注意したドイツ人の老人に乱暴して、大怪我をさせてしまうという事件があったので、一般民衆の神経がさらに高まってしまって、外国人に対する偏見が強まったという感じもあったんです。
ドイツ人の中にも犯罪を犯す人もいるんですけれども、外国人がそういう行為をすると、特に強調される傾向があるんですね。
ですから、今回のサッカー選手権で、ほとんどの外国人は暴力を避けて、仲良く平和に生活したいと思っているのが分ったので、そういう意味でも、とてもいい意義があったと思いますね。
アンカー:なるほどね。順子さん、スポーツを通してドイツ国民の意識が高まるという点では、間もなく始まる北京オリンピックでも、そうなるかも知れませんね。
そうですね。ええ。
アンカー:はい。どうもありがとうございました。
はい。どうも失礼いたします。
11日放送ドイツ・ツッチングから順子・レナーさんのレポート
アンカー松本一路さん:ドイツ、バイエルン州にお住まいの主婦、順子・レナーさんです。順子・レナーさんはドイツに住んで32年。現在はミュンヘン郊外の街、人口9400人、森に囲まれたツッチングという所にお住まいです。オーストリア国境まで車で1時間足らず、アルプスの山並みを眺め、素晴らしく、そして大きな湖の湖畔にある街にお住まいです。順子・レナーさん。
こんばんわ。
アンカー:こんばんわ。あの私、松本と申します。今日は初めてお相手させて頂きます。どうぞよろしくお願いいたします。
はい。こちらこそ、よろしくお願いいたします。
アンカー:今紹介しましたが、ドイツ南部の季候とか天気はいかがですか。
はい。今日は最高気温が30度近くになりまして、とてもいい天気になりましたけれども、昨日までは雨が降ったり、曇ったり、晴れたり、雷雨もあって、強い風も時々吹きました。温度も22度前後で、あまり夏らしくなかったです。
アンカー:ああ。ということは温度もかなり高かったり、低かったりするんですね。
そうですね。その差が激しいですね。
アンカー:ええ。今お住まいの所は緯度でみますと、ミュンヘンが北緯48度で、地図を見ますと、北海道よりも北のサハリン辺りですよね。
そうですね。緯度でいいますと相当北になります。
アンカー:北になりますよね。ああ、そうですか。しかもアルプスに近付いて南に行くと、だんだん標高も高くなってくるんでしょうね。
そうですね。トゥッチング(ツッチング、Tutzing)辺りでは標高約600mです。
アンカー:そうですか。今湖の辺りだと紹介しましたが、その湖は?
シュタルンベルク湖(Starnberger See)という名前で、長さが約20km、幅が約4.6kmの縦長の湖で、面積が約56平方kmです。
アンカー:大きい湖ですね。
日本の湖と比べますと、静岡県の浜名湖が面積約65平方kmなので、それよりひと回り小さいと想像して頂ければいいと思います。
アンカー:ああ。小さいといっても大きいですね(笑)
そうですか(笑)
サミットが行われた洞爺湖(とうやこ)は、面積が約70平方kmなので、それよりも約15平方km小さくなります。
洞爺湖は、こちらでは新聞テレビなどで毎日のように報道されていましたけれども、ただ名前がローマ字で書かれるので、発音がトヤコになっていました。(笑)だから、ちょっと変な感じがしましたけれども。
アンカー:(笑)そうですか。その湖で順子さんも景色を眺めたり、いろいろされるわけですか。
そうですね。水温が20度ぐらいになった時は、朝6時半頃起きて泳ぎに行きます。
アンカー:おお。
ひと泳ぎした後はすごく気分爽快で、張り切ってその日が過ごせます。昼間は観光客とか、ミュンヘンからの人たちで混み合うので、子供がいる人は別として、地元の人はたいてい朝早くか、夕方頃泳ぎに行っています。
アンカー:ほう。というと、観光客も多いわけですね。
そうですね。
アンカー:ふーん。水深も高い標高の所ですから、あるんでしょうね。
ええ。まあ、それでも一番深い所で120から130mぐらいだと思います。その湖では遊覧船が走ったり、ヨットが浮いていたりもします。
アンカー:そうですか。アルプスを眺めながら、湖で泳いだり、緑と湖を見たり、いい所ですね。うらやましいですね。
はい(笑)
アンカー:もうそろそろ夏休みでしょうか。
そうですね。ドイツでは秋に新学期が始まって、夏に学年が終わるので、夏休みが学年終了後にあるようになるんです。
ですから、お子さんたちは宿題も全然出ませんし、教科書が貸し出し制になっていますので、学年の終わりには返却して、勉強に縛られずに思う存分、夏休みを楽しむことができます。
アンカー:ええ(笑)
大人も、だいたいこの時期に長い休暇を取る方が多いんですね。2、3週間まとめて取る方が多いです。
飛行機で出かける人もいらっしゃれば、車で出かける人もあり、まあまちまちですけれども、やはりヨーロッパは陸続きなので、他の国に行きやすいですね。
ただ、最近あの、原油価格が値上がりしてまして、遠くに行くのを見合わせる方も多いと聞いています。
アンカー:ええ。
今レギュラーガソリンが1リットル、1ユーロ54セント、日本円にしますと約240円します。
アンカー:高いですね。今日本では、レギュラーガソリンが180円を超えたというので、大騒ぎになっているんですが、それよりもドイツのほうが高いですね。
そうですね。まあ、自分の家の近くの良い所を見直すいい機会になるかも知れませんね。
アンカー:なるほど。あの、ドイツではアウトバーン(Autobahn)、高速道路にキャンピングカーですか、それを普通車で引っ張って、ばーっと走っているような光景をよく見るんですが。
そうですね。
アンカー:ええ。これはやはり、地中海辺りを目指そうという人が多いんですかね。
そうですね。やはりイタリアのほうが、ドイツよりもずっと気候も変化がありませんし、暑いですからね。やはり夏休みを過ごすには、イタリア方面に行く方が多いです。
アンカー:ああ。ドイツの夏休みというと、いつ頃からだいたい始まりますか。
バイエルンでは、今年は8月4日から9月15日までです。「バイエルン」や「今年」と言いましたのは、ドイツの学校の休みは、州や年度によって違うんからなんです。日本では全国一律ですよね。
アンカー:ええ。
休みの期間がずらしてあるのは、一つの理由としては、休暇の期間に道路が渋滞するのを避けるためなんです。オランダやデンマークやスウェーデンなどの北欧の方たちも、南の国に行く場合はドイツを通りますので、道路はさらに混みあってしまうんですね。
もう一つの理由としましては、観光地の収入が一時期に偏らないように、という配慮もあるらしいんですね。北のほうの州は、もう6月半ば頃に夏休みが始まって、8月の始めには新学期が始まってしまします。その頃やっと、バイエルンでは夏休みに入るという感じですね。他の州では、7月半ばに夏休みになる所もあります。
アンカー:ふーん。日本でも北海道ですとか、多少の休みのずれはありますけれども、今お話を伺うと、ドイツでは1ヶ月も2ヶ月も違っているんですね。
そうですね。春休みなんかも、やはりずれてます。
アンカー:そうですか。さっき仰ったような理由なんですね。
そうですね。話は変わりますけれども、サッカーヨーロッパ選手権の話を、、、
アンカー:先週終ったばかりですよね。
もう10日ぐらい前に終ったんですけれども、ドイツは運良く決勝戦まで漕ぎ着けたんですが、残念ながら、、、
アンカー:スペインに1対0で負けたんでしたっけ?
そうですね。惜しかったですけれども、まあ仕方がないですよね。
そこまで勝ち進んで、残念だという気持ちもするんですけれども、サッカー大会から得たものというのは、計り知れないものがあると思うんですよ。
アンカー:ほう。
というのは、多くのドイツ国民が一体になってチームを応援して、連帯感や愛国心がとても高まったということがあるんです。
こういう熱狂的な雰囲気は、ドイツ再統一につながるベルリンの壁崩壊の時に匹敵するのではないか、といわれるほどでした。
アンカー:ほう。
ウィーンの決勝戦では、ドイツからはメルケル首相、連邦大統領を始め、多くの大臣の方も列席なさってらっしゃいました。スペインからは、国王夫妻もいらっしゃっていましたね。
現地に行かれなかった人たちは、ミュンヘンではオリンピック競技場に何万人と集まって、大きな画面で試合を観戦したり、街の広場やビアガーデン、飲食店はどこでも大きなスクリーンやテレビを取り付けて、大勢で応援していました。
今は経済不況とか、物価高とか、難しい時世ですよね。
アンカー:ええ。
こういう時世で、日頃の苦労や心配を一時でも忘れて、皆で一つのことに熱中して応援したり、喜怒哀楽を共にするというのは、国全体にもプラスになったようです。
アンカー:ふーん。
それから、忘れてならないことは、ドイツには720万人の外国人の方が住んでいらっしゃるんですね。だいたいこれは、ドイツ人口の1割にあたって、わりと数が多いと思うんですけれども。
こういう方たちは、自分の国とドイツを両方応援していました。
例えば、イタリア人やトルコ人は車の右に自分の国の国旗を付けて、反対側にドイツの国旗を付けて走っていました。
ドイツ対トルコ戦の時は、試合前はもちろん、トルコ人は自分の国を応援していましたけれども、トルコが負けた時は、ドイツの勝利を一緒になって祝っていました。
アンカー:ああ。
ええ。日本の方は皆さん穏やかでいらっしゃいますから、「そんなことは当たり前」と思われるかも知れませんけれども、こちらでは外国人がドイツの風習に馴染まないで、ドイツ国民との摩擦も多いんですね。
ドイツに住む外国人は720万人で、人口の1割というんですから割と多いですよね。そのうち一番多いのは、トルコ人で約200万人もいらっしゃいます。
アンカー:ほう。多いですね。
ええ。そのほうか多い順には、前ユーゴスラビアの方、イタリア人、ギリシャ人、ポーランド人となるんです。
どうしてそんなに多くの方が、こちらに住んでいらっしゃるかというと、1960年代の高度成長期にドイツ企業が労働者として勧誘して、連れてきた人たちなんですね。
アンカー:ほほう。
だんだんこちらに住み着いて、その後、2世とか3世の方ももういらっしゃいますけれども、同じ宗教の方、キリスト教の方はあまり問題が無いらしいんですが、イスラム圏の方はあまり馴染めないといわれているんですね。
アンカー:ええ。
家や友だち同士では、ほとんど自分の国の言葉でしか話さなくて、ドイツ語もよくできない人がいるんです。
そういう子供たちは、学校の勉強にもついていけなくて卒業もできないし、その結果、良い仕事にも就けなくて非行に走ってしまったり、犯罪を犯したりしてしまうんですね。
去年の暮れには、そういう青年が電車の中で、不快な行為を注意したドイツ人の老人に乱暴して、大怪我をさせてしまうという事件があったので、一般民衆の神経がさらに高まってしまって、外国人に対する偏見が強まったという感じもあったんです。
ドイツ人の中にも犯罪を犯す人もいるんですけれども、外国人がそういう行為をすると、特に強調される傾向があるんですね。
ですから、今回のサッカー選手権で、ほとんどの外国人は暴力を避けて、仲良く平和に生活したいと思っているのが分ったので、そういう意味でも、とてもいい意義があったと思いますね。
アンカー:なるほどね。順子さん、スポーツを通してドイツ国民の意識が高まるという点では、間もなく始まる北京オリンピックでも、そうなるかも知れませんね。
そうですね。ええ。
アンカー:はい。どうもありがとうございました。
はい。どうも失礼いたします。
11日放送ドイツ・ツッチングから順子・レナーさんのレポート
- 順子・レナーさんのレポートはもう5回目ですが、カレンダーの都合上、松本アンカーとは初めてでした。順子・レナーさんの口調は穏やかで優しいので、深夜便の雰囲気にとても合っているような気がしますね。(編者)
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