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市民菜園での盗難

昔のような涼しい夏、若者の飲酒運転を違法にする法案、イギリスにおける飲酒運転の許容範囲、国民1人当りの王室に対する負担額、のどかな市民菜園での盗難やいたずらについて。

アンカー川野一宇さん:今夜はイギリス、ロンドンから黒川育子さんに伝えてもらいます。黒川さん、こんばんわ。

こんばんわ。

アンカー:よろしくお願いいたします。

よろしくお願いいたします。

アンカー:日本は中国地方と近畿地方の梅雨が明けまして。ただし、台風7号が日本にだんだん近付いているというお天気なんですけれども、蒸し暑さもかなりですが、そちらはどうですか。

こちらはとっても爽やかです。

アンカー:ほう。

最高気温が20度前後なんですが、風もありますし、雲が出ていますので。適度にお日様が射していますが、暑すぎず気持ちがいいですね。

このところ、イギリスも夏は非常に暑かったんですが、今年は昔の夏のように涼しい夏になりそうだということなんです。

景気が悪いので、海外に出ずに国内で夏休みをしようという人が結構多いんですが、お天気があまり良くないだろうという予想が出ていますので、ちょっと盛り上がりに欠ける夏になるかも知れません。

アンカー:まあ、ねぇ。昔みたいな海外旅行を控えようというのは、好景気と伝えられるイギリスでもそうでしたか。

ええ。景気が少し下がってきていますので、失業するんじゃないかとか、給料が減るんじゃないかとか、そういう心配が一般の人たちの間に広まっていまして、夏休みは少し贅沢をやめようというふうに考えられているようです。

アンカー:そういう意味でも涼しい夏ですね(笑)

そうですね(笑)

アンカー:さて、今日の話題。最初は何でしょうか。

17歳から19歳の若者の飲酒運転を違法にしようという案が、政府から出されまして話題になっています。

アンカー:ほう。

イギリスは、お酒を飲めるようになる年齢が、日本より低いんですね。

18歳からお店やパブで、アルコールを買えるようになります。

それから18歳以下でも、お酒を飲んではいけないという法律はありません(買うことだけが禁止されている)。

アンカー:ほう。

それから車の運転免許は17歳から取れます。

イギリスでも25年ほど前から、飲酒運転に対する規制が徐々に強化されるようになりまして、酒酔い運転による事故は減ってきているんですが、その一方で、若い年齢層による飲酒運転の事故というのが増加しています。

運転免許を持つ人を年齢別に見ますと、17歳から21歳までの割合は全体の3%に過ぎないんですが、飲酒運転で起こる事故を見ますと、12%が17歳から21歳の運転手によって起こされています。

アンカー:ああ、多いですね。

そうですね。実際、去年のアンケート調査なんですが、17歳と18歳、運転免許を取ったばかりの人たちですね、このうちの5分の1が「お酒を飲んで運転したことがある」と答えています。

ただ、問題は、イギリスでは飲酒運転が違法ではないんですね。

アンカー:ほう。

血液100ml中、80mgが上限で、それまではいいんです。飲む量にしますと、こちらでは1パイント(Pint)という結構大きなグラスがあって、だいたい560mlなんですが、これを1杯。それから、ワインであればグラスに1杯が上限というか、それくらいは飲んでも、運転していいということになっています。

アンカー:そうですか。へえ。

ですから、パブの横に駐車場がある所も多いですし、田舎ですと、飲みに行くのに車で行くということも一般的ですね。

そこで、今回政府の保健担当責任者、チーフ・メディカル・オフィサーという名前が付いていますが、飲酒運転と事故に対する調査をまとめて、17歳から19歳の若者に限っては、飲酒運転を飲酒運転を完全禁止しようという、そういう新しい法律を作ろうということを提案したんです。

やはり年齢層別に飲酒運転による事故を見ますと、増加しているというのが一番の原因なんですが、どうしてそうなのかというと、若い男の子たちなんかはパブなんかで飲み始めると、仲間意識で「もっと飲もう」とか、強がり意識で飲んでしまいます。

アンカー:ええ(笑)

特に、日本もそうかも知れませんが、イギリスは5人いると、1人ずつ順番におごるんですね。

カウンターに行って、5人いる場合は5つ飲み物を買って、持ってくるというのを順番にメンバー全員がやりますので、最低5杯飲むという計算になるんです。

そういう習慣がありますので、その中にドライバーが入っていると、まあ一緒に飲んでしまうので、なかなか「僕は1杯でやめとくよ」ということができないんです。

そこにもってきて、運転免許を取ったばかりですと、運転技術が未熟ですので、アルコールによって反射神経が鈍ったり、判断力が鈍ったりということで事故を起こす傾向があるんですね。

アンカー:ああ。

これに対して、実際にはお酒を飲まなくても、食べたお料理にお酒が入っていて、血液中に反応が出るとか、口の中の消毒剤というのがありますが、これにアルコールが入っていて反応することもあるので、全面禁止じゃなくて、アルコールの上限を今よりも少し減らして50mgにしてはどうかとか、そういう反論もあります。

でも、酒酔い運転による被害の大きさのことを考えますと、お酒を飲んでいなくても、そうやって間違って反応が出るということは、何らかの方法で改善、あるいは解決できると思いますので、思い切った対策を執ることが最優先ではないかと思います。今後、議論が交わされて新しい規制ができると思います。

アンカー:ああ、そうですか。

はい。

アンカー:いやあ、日本とは大違いですね。

そうですね。日本は厳しくなりましたけれども、それくらいイギリスは、やったほうがいいと思いますね。

アンカー:うーん。そうですか。これからですねえ。

次は王室関連のニュースです。

イギリスの王室は毎年、収入、支出を国民に向けて公表します。

収入は政府からの補助金が、いくらいくらと。支出は王室メンバーの交通費にいくらいくら。宮殿の修復費にいくら、パーティー費用にいくらかかった、というふうに細かく出されます。

そして、国民1人当りの王室に対する負担額というのも出ます。

一番新しい数字は、国民1人当たりの負担は66ペンス(Pence)、日本円にしますと150円ぐらいですね。

アンカー:ふーん。

これが高いか安いか、王室を国民が負担するのに、高いか安いかということが、ちょっとした話題になります。

150円の内訳をちょっといいますと、王室メンバーによる国内外の訪問による交通費は、ざっと4000万ポンド、日本円にしますと92億円でした。これは前の年に比べて6%上がっています。

ちなみに、去年エリザベス女王は、アメリカ、ウガンダ、ベルギー、オランダを始めとして、国内外440ヶ所の訪問を行っています。

その他の交通費で、チャールズ皇太子は、田園の保存活動というのに非常に熱心なんですが、その推進活動の一環として、イングランドの北にあります、ある田舎のパブを訪ねたのですが、その時に王室専用列車を使いまして、その費用が日本円にしますと437万円。。。

これはさすがに。。。王室専用列車というのは、以前から費用が高すぎて、やめたほうがいいという声も上がっているのですが、これはかなり高いというふうに、一般国民は思わされます。

アンカー:はい。

一方、王室は費用の削減の努力もしています。

夏の間は、お湯を沸かすボイラーを止めているそうです。

それから、ワインセラーの温度を下げるのに、地下水を利用しているそうです。

それから、地球温暖化に対しての貢献として、電力消費の少ない電球を使っているそうです。

それから、王室はここ数年、去年は特にそうなんですが、建物のメンテナンスに苦慮しているそうです。政府からの補助金は少し値上げされているんですが、大きなお屋敷ですので、特にバッキンガム宮殿やウィンザー城は、ペンキを塗りかえたり、ちょっと傷んだ内装を修復することが、なかなか思い通りにできず、日本円にして73億円分遅れが出ているそうです。

アンカー:ほう。

これに対しては、エリザベス女王も非常に心配していまして、「あちこち修繕しなくてはいけないのに、大丈夫だろうか」というふうなことを、お付の人に相談したりしているそうなんです。

ただ、イギリスは2012年にオリンピックを開催することになっていますので、予算の出所が同じ政府の省内で、こちらのほうに予算が入ってしまって、修繕などは向こう3年間なかなか進まないんだそうです。

アンカー:ふーん。

なかなかエリザベス女王も、頭を悩ませるところが多いようですね。

アンカー:そうでしょうね。ああ、緊縮財政で。

はい。お仕舞いの話題は、イギリスの市民菜園の話題なんです。

アンカー:ええ。

残念ながら、一般社会に盗難とか、いたずらとかの犯罪が増えているんですが、それがこの市民菜園にも忍び込んでいます。

アンカー:ほう。

イギリスは戦中、市民菜園で野菜を育てるという習慣が定着しまして、今も一定の人口の村、町、市では市民菜園を提供しなければならないという、そういう規則がありまして、各市町村に結構大きな市民菜園があります。

今はエンドウとか、サヤインゲンの豆類、ビート、ニンジン、ネギ、ズッキーニなどが、収穫時期を迎えているんです。ところが、その収穫を前にした野菜が、、、盗まれているんですね。

アンカー:あ、盗まれるんですか。

はい。それから、市民菜園には物置小屋が、それぞれありまして、農作業用の道具を置いているんですが、それらが盗まれる。。。

アンカー:ああ。

実は、私も市民菜園をやっているんですが、先日は熊手が無くなりました。

アンカー:あら。

古い物で金額的な価値は大したことがないんですが、ちょっと残念というか。

アンカー:嫌ですよね。

嫌ですね。ましてや手塩にかけて育てた野菜が、収穫しようと思った矢先に無くなっていますと、非常にがっかりというか、心穏やかでないですね。

アンカー:今までにはあまり無かった犯罪ですか。

無かったですねえ。

アンカー:ああ。

物置小屋なども、鍵を掛けていない人が多いですし。市民菜園といいますと、何ていうのかしら、一般の市民生活から少し隔離されて、非常に平和な心休まる場所という感じで、のどかな場所だったんです。今まではそういうことは無かったですね。

アンカー:うーん。

ですから、管理する自治体では、盗難防止として利用者による定期的見回りをしましょうと勧めたり、あるいは張り紙で「野菜を盗むことは犯罪なんですよ」と警告するということをしたりしていますが、どうでしょうね。

今年は物価高で、ちょっとした野菜を盗むことが、少しは家計の助けになるので、あまり深刻に考えずに、そういうことをしてしまうという人も、いるのかも知れませんが。残念なことですね。

アンカー:うーん。ああ、そうですか。

はい。

アンカー:これ以上、広まらないように祈ります。

そうですね。そう願うしかないですね。

アンカー:はい。ありがとうございました。

はい。どうも、失礼いたします。
17日放送イギリス・ロンドンから黒川育子さんのレポート

  • 日本では、血液中100ml当たりにすると、アルコールが0.03mg(呼気100ml中のアルコールは0.015mg)以上で「酒気帯び運転」になりますので、イギリスとはまたずいぶん違いますね。今回、王室の話題と市民菜園の話題も、厳しい様子が漂っていましたね。(編者)

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