Entries

世界熱帯雨林音楽祭2008

ダマイという地域で開催された第11回世界熱帯雨林音楽祭、高額の入場料金でも多くの人が集まること、初めて日本から参加した和太鼓奏者、先住民族を紹介するサラワク文化村について。

アンカー西橋正泰さん:アジアリポート。今度はマレーシア、クチン(Kuching)市で旅行会社を経営なさっている酒井和枝さんです。酒井さん。

はい。

アンカー:こんばんわ。今日辺りはクチンは、お天気とか、暑さとかはどうですか。

今日の日中はとてもいい天気でしたが、夕方スコールがザーッと降ってきて、今はもうやんでいるんですけれども。今日は涼しいですよ。

アンカー:そうですか。何度ぐらいですか。

今だと27度ぐらいかも知れませんよ。

アンカー:そうですか。さて、今回は第11回世界熱帯雨林音楽祭(Rainforest World Music Festival)があったというお話ですね。

ええ。先週末、7月11日から13日にクチンで行われたんですけれども、それに私も行ってきました。

アンカー:この音楽祭は、どこが主催しているんですか。

主催はサラワク州観光省なんです。

アンカー:そうですか。じゃあ、公的な音楽祭なんですか。

そうです。今年で11年目です。

アンカー:世界ということですが、どれくらいの国が参加しているんですか。

今年は12ヶ国、ギリシャ、コンゴ、パレスチナ、トリニダード・トバゴ、インド、コロンビア、イギリス、アフリカのガンビア、フィリピン、ポルトガル、ポーランド、マレーシア、それからサラワクの代表の人たちが、パフォーマンスしていましたよ。

アンカー:ああ、そうですか。日本はどうでしたか。

あ、日本も参加しております。ごめんなさい。日本が参加したのは、今年初めてなんですけれどもね。

アンカー:ああ、そうですか。皆プロのミュージシャンの人たちが演奏する?

はい。そうです。夜の7時30分から、真夜中の12時30分ぐらいの約5時間弱なんです。

今年の入場者は3日間で2万5000人も入ったそうです。

アンカー:ああ、そうですか。

はい。結構小さなサラワク州のクチン市なんですけれども、2万5000人の人が世界熱帯雨林音楽祭に来るというのは、非常に多い数なんです。

アンカー:ああ、そうですか。クチン市って人口どのくらいなんですか。

今は45万人といわれております。

アンカー:大きい街ですね。

でも、緑がたくさんあって広いので、そんなにいるようには思えないんですけれどもね。

アンカー:ああ、そうですか。そこに2万5000人のお客さんが集まったと。

はい。

アンカー:地元の人たちが中心ですか。

外国の人が多いですけれども、3分の1が地元の人です。外国の人は、近くだとシンガポール、オーストラリア、それから私たちの住むところはボルネオ島なんですけれども、マレー半島のクアラルンプールから来ていらっしゃる方も多かったです。

アンカー:ああ、そうですか。入場料金は結構高いんですか。

そうですね。意外と高くて。3日間の通しのパスというのがありまして、1人大人で250リンギット、日本円に直しますと8000円です。1日の入場料金ですと、90リンギットで約3000円ぐらいなんですよ。

結構高くって、普通の人の給料の3分の1ぐらいしますよ。

アンカー:結構高いですね。それでも2万5000人ぐらいの人たちが集まってくるんですか。

集まってくるんですよ。

アンカー:それだけ魅力があるということなんでしょうね。

やっぱり、行きたい人は皆貯金もしておきますし。

アンカー:そのためにね。

はい。

アンカー:クチン市内の中心で行われるんですか。

場所は、クチン市内から30kmぐらい北のほうへ行ったダマイ(Damai)地域という所がありまして、そこにはサラワク文化村(Sarawak cultural village)という700haぐらいの広さの1990年にできた観光施設があるんです。その施設に野外ステージを設営して行われるんです。

アンカー:ほう。

とっても素敵な場所でして、サラワク文化村の後ろにはスントボン山(Mount Santubong)という標高810mぐらいの山に、うっそうとした熱帯雨林の森があって、その前に野外ステージを組み立ててライトアップされているんです。

野外ステージといっても、後ろに何もないんです。ただ森なんです。

アンカー:なるほど。演奏するステージはあるけれども、バックは森なわけですね。

そうなんです。後ろの屋根のところにライトが付いているだけで、あとは前から映すと森がステージのバックになるんです。

アンカー:まるで森の中で演奏しているみたいな感じですね。

そうです。全くそのような感じです。それで、演奏している途中、私も見たんですけれども、ライトアップされているので、木と木の間にムササビとか、夜行性の鳥とかがビュンビュンと飛ぶんですよ。

私は2日目の土曜日に行ったんですけれども、星が綺麗で、星を見ていたらムササビが飛んでいたところもありましたよ。

アンカー:ああ。そういう環境だと演奏する人も、いろいろな影響を受けるでしょうね。

そうですね。森の中で自分の気持ちが、ハートから演奏しているという感じが、観に来ている人たちと一緒に一体感がすごく出ていて、すごく盛り上がっていました。

アンカー:それはホールの演奏とはずいぶん違うでしょうね。

音の響きとか、バックの環境とか、やっぱり熱帯雨林音楽祭という感じは本当に出ていましたね。

アンカー:そうですか。どういう楽器が中心だったんですか。

私が行った土曜日に演奏された、ギリシャのブズーキ(Bouzouki)という弦楽器、トリニダード・トバゴのアラブ・ミュージックは、縦笛や弦楽器を使っていて、すごくいい感じでした。ちょっとレゲエ風で、グループで演奏するんですけれども、すごく盛り上がっていましたね。

私もステージの端のほうで観ていたんですが、自然にリズムを取って、踊ってみようかなという雰囲気に誘われましたね。

アンカー:ああ、そうですか。踊っている人たちもいるわけですね。

もうステージの周りは全部踊っていましたね。

アンカー:踊らなかったんですか。

踊ろうと思ったんですけれど、年ですからちょっと控えました(笑)

アンカー:ああ、そうですか。カリブ海の音楽ですね。

カリブ海の音楽というのは、こちらで演奏されると非常にリズム感が合って、大変良かったですね。

あと、パレスチナのウード(Oud)という琵琶に似たような楽器は、素晴らしい音がしていましたね。

ウードという琵琶に似た弦楽器と、歌に歌詞が付いていまして、パレスチナの言葉で歌っているんです。初めて聴くような曲と音楽でとても魅惑されましたね。

あとは、アフリカのガンビアの弦楽器でコラ(Kora)というのは、ひょうたんの形をしていて、親指と人差し指で弾くんです。お腹の前に抱えて演奏するんです。ハープのような音色なんですけれども、ハープではないという私も初めて見た楽器で驚きました。

アンカー:ああ、そうですか。へえ。

それから、今年日本から初めて参加された、和太鼓の演奏家の方が演奏し始めた時には、11時15分ぐらいでだいぶ遅かったんです。最後のほうの演奏で、盛り上がっている時に、彼一人の演奏だったんです。

アンカー:なんと仰る方ですか。

茂戸藤(もとふじ)さんと仰る方だったんです。非常に体格もよく、和太鼓を打ち出すと一瞬シーンとしたんですけれども、司会者が日本語で「すごい」という言葉を発したんです。自然に出てきたんだと思うんですけれども。

そしたら、会場で踊っている人たちから「すごい、すごい」という大声援のもと、日本の和太鼓がすごく人気でしたよ。

アンカー:ああ、そうですか。いくつもの和太鼓を?

その時は大きさの違う5つの和太鼓を叩いていました。祭太鼓とか、稲妻太鼓とか、そういったものを演奏してらっしゃいました。

アンカー:茂戸藤さんお一人で?

一人でなんですよ。長い演奏時間をすごく汗一杯かいて。もう感動的ですよ。私たちは、クチンの日本人会というのがありまして、今年初めて日本人が参加するというので、たくさん観に行ってました。

アンカー:ああ、そうですか。和太鼓の音が熱帯雨林の中に響いたわけですね。

そうですね。やっぱり和太鼓の音は違いますね。本当に楽しかったですよ。

アンカー:そうですか。野外コンサートということですが、スコールは降らなかったですか。

3日間のうち、1日目に大スコールがあって、私たちも心配していたんですけれども、9時ぐらいに雨がやんだそうです。1日目はスコールのち曇りでした。2日目、3日目は快晴でとてもいい天気でした。

アンカー:スコールの間は演奏中止ですか。

いえ。やるそうです。2日目に私が行った時は、ステージの前の広場が田んぼのように、ぐちゃぐちゃになっていましたけれど、皆はだしで踊っていましたよ。素晴らしいです。

アンカー:ああ、そうですか。へえ。その会場になったサラワク文化村というのは、他にもいろいろな施設があるんですか。

サラワク文化村というのは、もともとサラワクの先住民族のロングハウスで、そこに先住民族が住みながら、一般の観光客の人が行って見られるという場所なんですよ。

アンカー:ああ、そうですか。先住民族の人たちの家があって、そこで実際に生活していると。

はい。

アンカー:そこを見学することができると。

そうなんです。そこの一部に、野外ステージをセッティングしているんです。

サラワクの先住民族というのは、それぞれ民族がありますけれども、ロングハウスの作り方や、住んでいる家の作り方が少しずつ違うんですよ。

それを先住民族の人たちに住んでもらって、どんな生活をしているか、ということを見ることができる場所なんです。

アンカー:ああ、そうなんですか。じゃあ、今回の演奏会は、先住民族の方たちの音楽も紹介されたんですか。

ありました。もちろんです。

サラワクで有名な"Tuku kame"、英語で言うと"Our beat"、「私たちの音」という、サラワクの代表的なグループから始まりました。サラワクの楽器というのも、太鼓と竹筒で作った楽器なんです。初めて聴いた日本人会の人は「やっぱりちょっと違うね。ボルネオ島の音だね」と言っていました。

アンカー:ああ、そうですか。食べ物屋さんなんかも、周りに出ていたんですか。

はい。広い土地ですから、たくさんの屋台も出ていました。フライドチキンから、ビールから、ワインから、ジュースから、それからお土産物屋さんも一杯出ていましたよ。

アンカー:ああ、そうですか。そいういうのを食べたり飲んだりしながら、また音楽を楽しむと。

そうです。

アンカー:その辺りにホテルなんかは、たくさんあるんですか。

このダマイ地域というのは、3つのホテルがあるんですけれども、この時期は全然空いていなくて、半年以上前から予約しておかないと泊まれないんです。3つのホテルを合わせると1000室ぐらいあるんですけれども。

アンカー:ああ、そうですか。

それでも全然足りません。

アンカー:そうですね。2万5000人の観光客だと。観光客というか、聴いている人たちですが。

地元の私たちみたいなのは、皆車で行ったり、乗り合いバスを使ったりして行くんです。

私も自分の車で行ったんですけれども、今年は途中で交通整理がありまして、5kmぐらい手前に駐車して、そこから専用のバンでピストン運動をしたんですが、2万5000人ですから、ものすごく時間がかかりまして。

アンカー:待ち時間が?

ええ。バンはたくさんあるんですけれども、10人しか乗れないので、そこから会場に行くまで、45分から1時間くらい待って行きました。

街からの専用バスだと、市内のヒルトンホテルとか、いろいろあるんですけれども、そこから出ているバスに乗っていくと、会場まで直接行けるんですよ。

アンカー:どのくらい時間がかかるんですか。

45分ぐらいで行けるんです。

アンカー:ああ、そうなんですか。じゃあ、市内に泊まってということも可能なんですね。

そうです。市内から行く車を使ったほうが、ずっと便利だと今年分かったので、来年はバスで行こうかと思っています。

アンカー:ああ、そうですか。はい。わかりました。どうもありがとうございました。

ありがとうございました。
19日放送マレーシア・サラワク州クチン市から酒井和枝さんのレポート

  • 日本から初参加されたモトフジさんという方は、和太鼓奏者の茂戸藤浩司さんです。茂戸藤さんのオフィシャルサイトブログにも、ボルネオの音楽祭に参加すると書かれていました。私も一緒に「すごい」コールしたかったです。(編者)

0件のコメント

コメントの投稿

新規

投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://sonomatasonoue.blog44.fc2.com/tb.php/210-971ade8a
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

いらっしゃいませ

  • このサイトについて


  • フィードメーター - そのまたそのうえ
  • Locations of visitors to this page


  • 11 | 2008/12 | 01
    - 1 2 3 4 5 6
    7 8 9 10 11 12 13
    14 15 16 17 18 19 20
    21 22 23 24 25 26 27
    28 29 30 31 - - -

サイト内検索

新着記事

PoweredBy

Powered By FC2ブログ shinyabin