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竹島と金剛山
暑さのために売上げが伸びた品物、暑さの感覚の違い、竹島の領有権問題と金剛山の死亡事件の対応の違い、韓国のお盆休み、今年はガソリン高で国内旅行が人気であることについて。
アンカー遠藤ふき子さん:ワールドネットワーク。今夜は韓国のソウルから、坂野慎冶さんに伝えて頂きます。坂野さん。
こんばんわ。
アンカー:こんばんわ。そちらは、お天気はどうですか。
この週末は、台風の影響でまとまった雨が降りましたけれども、これで梅雨も明けそうだという予報です。
アンカー:あ、そうですか。まだそちらは梅雨なんですか。
はい。まだ続いています。
今年の冬は、ソウルではあまり雨が降らなかったのですけれども、地域ごとにかなり状況が違っていたようです。
南のほうでは降水量が多くて、平年の1.5倍という地域もありましたが、それ以外では降水量が例年の半分ぐらいで、気温も5度ほど高くなりました。そのため、最高気温が35度を超える地域もあって、1日の電力使用量の最高記録も、何度か更新されていました。
アンカー:ああ、そうですか。
はい。こうした暑さのために体調を崩す人も多くいましたが、流通業はこの暑さで売上げが伸びたそうです。
アンカー:ほうほう。
例えば、ある大手コンビニエンスストアでは、熱帯夜の日の夜10時から午後2時の売上げが、最大で49%伸びたそうです。品目としてはビールやおつまみ、アイスクリーム、ジュースなどがよく売れたそうです。
また、韓国の大型スーパーは、ほとんどが夜12時まで営業しているので、夕涼みがてらに買い物に出かける人も多くいます。
アンカー:ああ(笑)そうですか。家で暑いよりはスーパーに行ったほうが、涼しいということなんですかねえ。
そうですね。大型スーパーで売上げが伸びた品目は、サングラス、帽子、日焼け止めなど、野外活動に必要な物や、アイスクリーム、ジュース、ビールなどです。
アンカー:はい。
ちょっと意外な商品としては、暑くて汗をかいたせいか、洗濯用の石鹸、洗剤、シャンプーなども、去年の同じ時季に比べて3割から4割ほど売上げが伸びたそうです。
アンカー:あ、そうなんですか。
はい。もちろん、エアコンや扇風機も売れていて、特に扇風機は在庫切れが心配されるほどだそうです。
このように、ソウルも暑いには暑かったんですけれども、私が育った愛知県とは比べ物にならないので、まだエアコンをつけずに過ごせるほどです。
アンカー:あ、そうなんですか(笑)やっぱり暑さの感覚というのは違うんですよねえ。日ごろ暑い所にいると、そうでもないと思って、でも日ごろ暑さに慣れていないと、ものすごく辛かったりするんですよねえ。
そうですよね。私の部屋にある温度計を見ると、昼間でも30度を少し超えるぐらい。湿度は60%ぐらいなので、ニュースでいくら「暑い」と言われても、私はそれほど実感が湧きません。
アンカー:(笑)ああ、そうですか。さて、今日はどういう話題でしょうか。
今日は韓国で政治的社会的に話題になっている竹島の問題と、金剛山(クムガンサン、금강산)で起きた韓国人観光客の死亡事件についてお話します。
アンカー:はい。
まず、日本で中学校の学習指導要領の解説書で、竹島の領土問題が初めて触れられたことについて、韓国では批判が起こっています。
日本政府としては韓国の反発を考慮して、「日本の固有の領土」という直接的な表現は避けましたが、韓国にとってそうした配慮は意味がありませんでした。解説書への記載が決まった翌日の新聞には、1面の大きな見出しで「竹島は日本の領土と記述」、「領土主権侵害」というような具合で書かれていました。
韓国政府も「記述が直接的か、間接的かは意味がない。日本が竹島の領有権を主張しているかが問題だ」ということで、「竹島に触れただけでも許せない」という雰囲気です。
アンカー:ふーん。
これは一般の人たちの反応も同じでして、韓国では幼いころから「竹島は韓国の領土だ」という教育を受け続けているので、「日本の主張はあり得ないことだ」と映るようです。
そのため、韓国政府は日本から韓国の大使を一時帰国させましたし、6カ国協議でも「日本の拉致問題に協力しない可能性もある」と話しています。
また、韓国の地方自治体も日本との交流をほとんど中止しています。
アンカー:ええ。
しかし、私の考えですけれども、こうした行動や批判は予想の範囲内であって、これまでに比べてかえって冷静に対応しているのではないか、と感じています。
アンカー:そうですか。
はい。日本のテレビでも、ソウルの日本大使館の前で抗議活動をする人たちの様子が放送されたと思いますけれども、それ以外のところでは日常生活に全く影響がありません。
以前は、こうした問題が起きた時に、レストランに「日本人立ち入り禁止」などという張り紙も見られたのですけれども、今回はそういったことは無いようです。
このように反応が以前よりも冷静になったのは、マスコミの報道が影響しているのではないかと思います。
韓国のマスコミは「日本政府が竹島の問題を採り上げたのは、竹島を紛争地域として世界中に認識させて、国際司法裁判所に訴えることを目標にしている」と話しています。そのため、「韓国が興奮すれば日本の思うつぼだ」、つまりソウルの日本大使館の前で日本の国旗を燃やす姿が、世界中のテレビで放送されれば、世界中に竹島が紛争地域だという印象を与えることになる、と指摘しているのです。
こうしたこともありまして、韓国のテレビニュースを見ても、最初の数日はかなりの時間を割いて報道していましたが、最近は扱いが非常に小さくなっています。
アンカー:ふーん。
今年2月に就任した李明博(イ・ミョンバク)大統領は、当初「未来志向的な日韓関係を目指す」と言っていましたが、今回の対応はこれまでとあまり変わっていないようです。
「李大統領の支持率が20%前後と低いため、強硬な姿勢をとっている」という意見もありますが、どんなに支持率が高いとしても、韓国の大統領が竹島の問題に対して穏健な態度をとることはあり得ないと思います。それは世論が許すことがないためです。
ですから、竹島などの問題があることを前提にして、日本と韓国が上手く付き合っていく必要があるわけで、韓国のマスコミの対応が冷静になったのは、一歩前進ではないかと思っています。
アンカー:ああ、そうですか。はい。
そして、もう一つ、今月の11日に北朝鮮の観光地、金剛山で韓国人観光客の女性が北朝鮮の兵士の銃で撃たれ、死亡したという事件も韓国で大きく話題になっています。
アンカー:はい。
この事件によって、金剛山への観光は今中断しています。
アンカー:ええ。
金剛山への観光は1998年に始まって、のべ196万人が今まで訪れています。
これまでにも韓国の観光客が、「北朝鮮から韓国に亡命した人は、韓国で不自由(?)なく暮らしている」と話して、それが亡命を勧めたとして北朝鮮で留置されるなど、金剛山への観光が中断したことがありましたけれども、死者が出たのは今回が初めてです。
しかし、事件当日の韓国政府の対応を見てみますと、その事実を知っていながら「以前の南北首脳会談の合意を尊重するから話し合おう」と、北朝鮮に提案していました。
また、高麗時代に遺跡が多く残っている北朝鮮の開城(ケソン)への日帰り観光は今も続いていて、キャンセルする人も増えていないそうです。
この事件は北朝鮮が韓国の調査に協力していないため、詳しいことは分かっていませんし、解決のめども立っていません。韓国政府も、このままなら開城への観光も中断することを検討しているところです。
このように今、大変大きな話題となっていることが2つあるんですけれども、それぞれの韓国の対応を見てみますと、日本に対しては自治体の交流も中断していて、北朝鮮に対しては開城への観光は続いています。
これは韓国の今の世論の雰囲気をよく表しているといえます。
韓国にとって北朝鮮というのは、あくまでも同じ民族なので、今回の事件に対しても強く批判する意見ばかりではありません。ですけれども、幼いころからの教育によって、竹島への問題で日本を擁護する意見はありませんから、日本が韓国の世論を見方にするのは難しそうです。
アンカー:ああ、なるほどね。
では話題を変えまして、最後に夏休みの過ごし方についてお話します。
韓国でも今、夏休みシーズンを迎えているんですけれども、韓国では日本のお盆休みのように、会社を完全に休みにしてしまうという期間はありません。だいたい7月の中旬から8月下旬までに、会社員が順番に休みを取っていきます。休みの期間は4日から5日くらい。そして、週末を合わせますと1週間くらいということになります。
アンカー:ふーん。
韓国では毎年、夏休みに海外旅行に行く人が増えていましたが、今年は原油高などの影響で、国内に旅行に出かける人が増えているそうです。原油高でガソリンの値段は、ソウル市内の平均で1L当たり200円を超えました。
アンカー:ああ、そうですか。あー。
はい。飛行機のチケットも今年初めに比べて、最大で15%値上げしています。
さらに、為替レートもウォン(원)安が進んでいて、1年前に比べてアメリカのドルに対しては10%、円とユーロに対しては30%ほどレートが上がっています。
つまり、飛行機代も上がっているうえに、旅先での物価も高く感じられるので、海外旅行を控える人が増えているのです。
反対に、国内の旅行客は増えていて、ある大手旅行会社では7月と8月の国内旅行の予約が87%も増えたそうです。
アンカー:そんなに。ああ、そうですか。
はい。これは海外旅行をやめた人が多いということもあるんですけれども、ガソリン代が高いのでマイカーでの旅行をやめて、ツアーに参加してバスや電車で行くという人が増えているからなんです。
アンカー:ああ、そういうことなんですね。
はい。また、都心のホテルで夏休みを過ごすという人も増えています。
アンカー:ふーん。
高級ホテルは普通、90%以上は海外から仕事で訪れる宿泊客なので、この時季には利用者が減ってしまいます。そのため、毎年、国内の宿泊客向けに1泊で2万円程度の商品を出していますが、今年の7月と8月の予約率は、去年よりも2割から3割ほど増えているそうです。
このように、今年の夏は国内旅行をする人が増えていますが、海外旅行が大きく減っているわけでもないそうなんです。
アンカー:ああ、そうなんですか。
はい。7月と8月の飛行機の予約は、去年よりも1.2%だけ増えました。去年まで海外旅行客が、毎年平均で15%ずつ増えていたので、急激な増加が止まったということです。
ですから、夏休みに今までは誰もが海外旅行に行こうという雰囲気だったのが、それぞれに合った過ごし方をするようになった、ということだと思います。
アンカー:ああ、そうですか。坂野さんの夏休みはどんなふうですか。
私は10日ほど名古屋のほうに帰省するつもりです。
アンカー:ああ、そうですか。そうすると、ちょっとゆったりした夏休みを過ごせそうですね。
そうですね。
アンカー:でも、暑そうですね(笑)名古屋もね。
ええ。飛行機のチケットも、やはり上がっておりまして、私もこのことを実感しております。
アンカー:ああ、そうですか(笑)どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
22日放送韓国・ソウルから坂野慎冶さんのレポート
アンカー遠藤ふき子さん:ワールドネットワーク。今夜は韓国のソウルから、坂野慎冶さんに伝えて頂きます。坂野さん。
こんばんわ。
アンカー:こんばんわ。そちらは、お天気はどうですか。
この週末は、台風の影響でまとまった雨が降りましたけれども、これで梅雨も明けそうだという予報です。
アンカー:あ、そうですか。まだそちらは梅雨なんですか。
はい。まだ続いています。
今年の冬は、ソウルではあまり雨が降らなかったのですけれども、地域ごとにかなり状況が違っていたようです。
南のほうでは降水量が多くて、平年の1.5倍という地域もありましたが、それ以外では降水量が例年の半分ぐらいで、気温も5度ほど高くなりました。そのため、最高気温が35度を超える地域もあって、1日の電力使用量の最高記録も、何度か更新されていました。
アンカー:ああ、そうですか。
はい。こうした暑さのために体調を崩す人も多くいましたが、流通業はこの暑さで売上げが伸びたそうです。
アンカー:ほうほう。
例えば、ある大手コンビニエンスストアでは、熱帯夜の日の夜10時から午後2時の売上げが、最大で49%伸びたそうです。品目としてはビールやおつまみ、アイスクリーム、ジュースなどがよく売れたそうです。
また、韓国の大型スーパーは、ほとんどが夜12時まで営業しているので、夕涼みがてらに買い物に出かける人も多くいます。
アンカー:ああ(笑)そうですか。家で暑いよりはスーパーに行ったほうが、涼しいということなんですかねえ。
そうですね。大型スーパーで売上げが伸びた品目は、サングラス、帽子、日焼け止めなど、野外活動に必要な物や、アイスクリーム、ジュース、ビールなどです。
アンカー:はい。
ちょっと意外な商品としては、暑くて汗をかいたせいか、洗濯用の石鹸、洗剤、シャンプーなども、去年の同じ時季に比べて3割から4割ほど売上げが伸びたそうです。
アンカー:あ、そうなんですか。
はい。もちろん、エアコンや扇風機も売れていて、特に扇風機は在庫切れが心配されるほどだそうです。
このように、ソウルも暑いには暑かったんですけれども、私が育った愛知県とは比べ物にならないので、まだエアコンをつけずに過ごせるほどです。
アンカー:あ、そうなんですか(笑)やっぱり暑さの感覚というのは違うんですよねえ。日ごろ暑い所にいると、そうでもないと思って、でも日ごろ暑さに慣れていないと、ものすごく辛かったりするんですよねえ。
そうですよね。私の部屋にある温度計を見ると、昼間でも30度を少し超えるぐらい。湿度は60%ぐらいなので、ニュースでいくら「暑い」と言われても、私はそれほど実感が湧きません。
アンカー:(笑)ああ、そうですか。さて、今日はどういう話題でしょうか。
今日は韓国で政治的社会的に話題になっている竹島の問題と、金剛山(クムガンサン、금강산)で起きた韓国人観光客の死亡事件についてお話します。
アンカー:はい。
まず、日本で中学校の学習指導要領の解説書で、竹島の領土問題が初めて触れられたことについて、韓国では批判が起こっています。
日本政府としては韓国の反発を考慮して、「日本の固有の領土」という直接的な表現は避けましたが、韓国にとってそうした配慮は意味がありませんでした。解説書への記載が決まった翌日の新聞には、1面の大きな見出しで「竹島は日本の領土と記述」、「領土主権侵害」というような具合で書かれていました。
韓国政府も「記述が直接的か、間接的かは意味がない。日本が竹島の領有権を主張しているかが問題だ」ということで、「竹島に触れただけでも許せない」という雰囲気です。
アンカー:ふーん。
これは一般の人たちの反応も同じでして、韓国では幼いころから「竹島は韓国の領土だ」という教育を受け続けているので、「日本の主張はあり得ないことだ」と映るようです。
そのため、韓国政府は日本から韓国の大使を一時帰国させましたし、6カ国協議でも「日本の拉致問題に協力しない可能性もある」と話しています。
また、韓国の地方自治体も日本との交流をほとんど中止しています。
アンカー:ええ。
しかし、私の考えですけれども、こうした行動や批判は予想の範囲内であって、これまでに比べてかえって冷静に対応しているのではないか、と感じています。
アンカー:そうですか。
はい。日本のテレビでも、ソウルの日本大使館の前で抗議活動をする人たちの様子が放送されたと思いますけれども、それ以外のところでは日常生活に全く影響がありません。
以前は、こうした問題が起きた時に、レストランに「日本人立ち入り禁止」などという張り紙も見られたのですけれども、今回はそういったことは無いようです。
このように反応が以前よりも冷静になったのは、マスコミの報道が影響しているのではないかと思います。
韓国のマスコミは「日本政府が竹島の問題を採り上げたのは、竹島を紛争地域として世界中に認識させて、国際司法裁判所に訴えることを目標にしている」と話しています。そのため、「韓国が興奮すれば日本の思うつぼだ」、つまりソウルの日本大使館の前で日本の国旗を燃やす姿が、世界中のテレビで放送されれば、世界中に竹島が紛争地域だという印象を与えることになる、と指摘しているのです。
こうしたこともありまして、韓国のテレビニュースを見ても、最初の数日はかなりの時間を割いて報道していましたが、最近は扱いが非常に小さくなっています。
アンカー:ふーん。
今年2月に就任した李明博(イ・ミョンバク)大統領は、当初「未来志向的な日韓関係を目指す」と言っていましたが、今回の対応はこれまでとあまり変わっていないようです。
「李大統領の支持率が20%前後と低いため、強硬な姿勢をとっている」という意見もありますが、どんなに支持率が高いとしても、韓国の大統領が竹島の問題に対して穏健な態度をとることはあり得ないと思います。それは世論が許すことがないためです。
ですから、竹島などの問題があることを前提にして、日本と韓国が上手く付き合っていく必要があるわけで、韓国のマスコミの対応が冷静になったのは、一歩前進ではないかと思っています。
アンカー:ああ、そうですか。はい。
そして、もう一つ、今月の11日に北朝鮮の観光地、金剛山で韓国人観光客の女性が北朝鮮の兵士の銃で撃たれ、死亡したという事件も韓国で大きく話題になっています。
アンカー:はい。
この事件によって、金剛山への観光は今中断しています。
アンカー:ええ。
金剛山への観光は1998年に始まって、のべ196万人が今まで訪れています。
これまでにも韓国の観光客が、「北朝鮮から韓国に亡命した人は、韓国で不自由(?)なく暮らしている」と話して、それが亡命を勧めたとして北朝鮮で留置されるなど、金剛山への観光が中断したことがありましたけれども、死者が出たのは今回が初めてです。
しかし、事件当日の韓国政府の対応を見てみますと、その事実を知っていながら「以前の南北首脳会談の合意を尊重するから話し合おう」と、北朝鮮に提案していました。
また、高麗時代に遺跡が多く残っている北朝鮮の開城(ケソン)への日帰り観光は今も続いていて、キャンセルする人も増えていないそうです。
この事件は北朝鮮が韓国の調査に協力していないため、詳しいことは分かっていませんし、解決のめども立っていません。韓国政府も、このままなら開城への観光も中断することを検討しているところです。
このように今、大変大きな話題となっていることが2つあるんですけれども、それぞれの韓国の対応を見てみますと、日本に対しては自治体の交流も中断していて、北朝鮮に対しては開城への観光は続いています。
これは韓国の今の世論の雰囲気をよく表しているといえます。
韓国にとって北朝鮮というのは、あくまでも同じ民族なので、今回の事件に対しても強く批判する意見ばかりではありません。ですけれども、幼いころからの教育によって、竹島への問題で日本を擁護する意見はありませんから、日本が韓国の世論を見方にするのは難しそうです。
アンカー:ああ、なるほどね。
では話題を変えまして、最後に夏休みの過ごし方についてお話します。
韓国でも今、夏休みシーズンを迎えているんですけれども、韓国では日本のお盆休みのように、会社を完全に休みにしてしまうという期間はありません。だいたい7月の中旬から8月下旬までに、会社員が順番に休みを取っていきます。休みの期間は4日から5日くらい。そして、週末を合わせますと1週間くらいということになります。
アンカー:ふーん。
韓国では毎年、夏休みに海外旅行に行く人が増えていましたが、今年は原油高などの影響で、国内に旅行に出かける人が増えているそうです。原油高でガソリンの値段は、ソウル市内の平均で1L当たり200円を超えました。
アンカー:ああ、そうですか。あー。
はい。飛行機のチケットも今年初めに比べて、最大で15%値上げしています。
さらに、為替レートもウォン(원)安が進んでいて、1年前に比べてアメリカのドルに対しては10%、円とユーロに対しては30%ほどレートが上がっています。
つまり、飛行機代も上がっているうえに、旅先での物価も高く感じられるので、海外旅行を控える人が増えているのです。
反対に、国内の旅行客は増えていて、ある大手旅行会社では7月と8月の国内旅行の予約が87%も増えたそうです。
アンカー:そんなに。ああ、そうですか。
はい。これは海外旅行をやめた人が多いということもあるんですけれども、ガソリン代が高いのでマイカーでの旅行をやめて、ツアーに参加してバスや電車で行くという人が増えているからなんです。
アンカー:ああ、そういうことなんですね。
はい。また、都心のホテルで夏休みを過ごすという人も増えています。
アンカー:ふーん。
高級ホテルは普通、90%以上は海外から仕事で訪れる宿泊客なので、この時季には利用者が減ってしまいます。そのため、毎年、国内の宿泊客向けに1泊で2万円程度の商品を出していますが、今年の7月と8月の予約率は、去年よりも2割から3割ほど増えているそうです。
このように、今年の夏は国内旅行をする人が増えていますが、海外旅行が大きく減っているわけでもないそうなんです。
アンカー:ああ、そうなんですか。
はい。7月と8月の飛行機の予約は、去年よりも1.2%だけ増えました。去年まで海外旅行客が、毎年平均で15%ずつ増えていたので、急激な増加が止まったということです。
ですから、夏休みに今までは誰もが海外旅行に行こうという雰囲気だったのが、それぞれに合った過ごし方をするようになった、ということだと思います。
アンカー:ああ、そうですか。坂野さんの夏休みはどんなふうですか。
私は10日ほど名古屋のほうに帰省するつもりです。
アンカー:ああ、そうですか。そうすると、ちょっとゆったりした夏休みを過ごせそうですね。
そうですね。
アンカー:でも、暑そうですね(笑)名古屋もね。
ええ。飛行機のチケットも、やはり上がっておりまして、私もこのことを実感しております。
アンカー:ああ、そうですか(笑)どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
22日放送韓国・ソウルから坂野慎冶さんのレポート
- 今日29日のニュースでは、アメリカ政府の機関がこれまで韓国の領土としていた竹島を「主権未確定」な地域に変更したということが報じられました。韓国ではトップニュースになっているかも知れません。ロシアによる北方領土の占拠についても、初めて「不法」と教科書の指導要領に明記したため、18日にロシアから「論評」が発表されましたけれども、こちらのほうは話題にならなかったと思います。(編者)
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